洒落たマニアックな立ち食いソバ屋! | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

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不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

BS「バナナマン日村が歩く ウォーキングのひむ太郎」にて、世界のクールな通り30選に入ったと紹介した「茶沢通り」をブラ散歩した。

番組は毎回のお約束で散歩の最後に美味い(ほぼ)立ち食いソバ屋に入って締めるのだが、それに倣い自分もこの回に締めた立ち食いソバ屋さんへ!

井の頭通り沿いにある一見何屋さんか見迷うショップ。

こちらが番組で紹介した「Ayler(アイラー)」さん。

番組では、ヴィーガン蕎麦屋として紹介されていた。

店は広くなく半オープンスペースの店で、入るとギャル二人が立ち飲み(?)しながら店主と盛り上がっていて、BGMは超前衛なジャズが店の大きさには不似合い(失礼!)な、アナログ・オーディオから流れていた。

さらに奥のテーブルには西洋からのツーリスト・カップルが談笑していた。

およそ立ち食いソバ屋とはかけ離れた雰囲気。

こじんまりしたDJバーのようだ。

ギャルたちの横で、大きくないカウンターで立ち食いソバをいただく。

普段じゃ絶対頼まないような価格の蕎麦たち。

日村氏が食した天ぷら(かき揚げ)そばを頼む。

散歩で身体が火照ってもいたのでビールも!

いいねー、黒ラベル。

若く見えるお兄さんがワンオペで多少パニクり気味な雰囲気でやっている。

それでも、自分に「ジャズが好きなんですか?」と、ジジイが一人でオーディオを観ながらビールを飲んでいたので、そう声掛けしたのだろう。

「いや、バナナマン日村さんの番組で知って、同じコースを散歩して来たんです。」と言うと、「えー!やっと…」と絶句された。

どうやら、放送後に同様に番組観覧者で来たのはほんの数人ほどだったらしい…。

そんな話もしつつ、「オーディオが凝っててカッコいいですね!」と言うと、店主が微笑んで「拘ってるんです。」との事。

それら店内のオーディオです!

真空管アンプですよー。

すると、そこへ晩年のマイルス・ディヴィスのような出で立ちの老婆が入って来て、「ビールちょうだい」と。

たて続けに「ねー、ローランド・カークを何かかけてよ!」だって、カッコいい~っ!

さらには「ワインもいいのある?」と…たまんねぇなぁ!このお婆様!!

ここ、立ち食いソバ屋なんですよ。(笑)

 

入店時から、とても立ち食いソバ店にいるとは思えない事柄が食い気味に襲い掛かる。

待つ事5分近く(これも立ち食いソバではあり得ない・笑)して、天ぷらそば着丼。

時間かけて揚げた野菜かき揚げがいい香り。

よく見ると、箸置きが可笑しい。

番組では、全て植物性由来で出汁はマッシュルームとかキノコ類と野菜類で取っているとの事。

でも面白かったのが、魚系でたまにある出汁の酸味が有ること。

普通に、普段食べる蕎麦の出し汁と変わらない。

ただ、味が濃いめなので、味付けの部分にあるのかも?

「番組ではヴィーガンと言う事でしたが、全部野菜系ですか?」と伺うと、そうだとの事。

ただ「ヴィーガンって言うと、超うるさい方々もいるんでもうあまりね(言わないようにしてる)」と言われていた。

味も、当初は野菜と言うのを意識して優しい味で作っていたが、やはりインパクトに欠けると思ったようで「今はわざと濃い味でやってるんですよ」だそうです。

こちらは、茶沢通りを歩いた後だし、この日は昼食を取れなかったので、この位の濃さでむしろ良かったかも。

 

ちなみにお値段、天ぷらそば¥1,200、ビール¥800で計¥2,000也。

やはり、よくある立ち食いソバ屋とかけ離れている。(笑)