「リオの三元豚カツカレー」 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

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不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

前スレッドの映画が昼の12時台上映だったので、鑑賞後に遅めのランチを取る。

最近ちょっとカレーブームが自分の中に来ていて、この日もカレーライス一択だった。

ただ、前スレッドで述べたようにひざ下が全部びちょびちょに濡れていたので、あまり歩きたくもない。

そこで、最寄りのJR新宿駅東口横にあるカレーショップへ向かった。

カレーハウス リオ」である。

店外横の自販機で食券を求めるのだが、コスパが良過ぎ!

一番の売りと思われるカツカレーが¥890(税込み価格)!!

900円でお釣りが来る。

今時カレーライスは1000円台が主流なので、これは素晴らしいです。

もちろんここは、その「リオの三元豚カツカレー」の食券を求める。

店内は意外と広く、ファストフード的なキッチンカウンターに食券を渡すと、カウンター上にあるモニターと呼び出しで食券にある番号が呼ばれるシステム。

 

待ち時間に上掲メニューの裏側を見たら、元は横浜の有名店だったようだ。

1960年創業だと言う。

そんな時代の横浜発のカレーと知ると、ちょっと期待感が沸く。

そして、しばらくして番号が告げられ取りに行く。

シンプルながらいいビジュアル。

カツは丁度いいサイズ感。

カツカレーのカツは厚くても薄くても良くない。(人にもよるだろうが)

そのいい感じのボリューム感。

さ、いざ実食!

カレーはどういえばいいのだろう…。

例えば「ラーメン」は今時に進化した味と、昔ながらの懐かしいノスタルジィ味のものと2パターンがあると思っている。

「カレーライス」は、そういう意味で言うとパ4パターンある気がするのだ。

1つは家で食べたカレーライス。

母親が作ってくれる定番味なカレー。

2つめは、家とは違う懐かしさを感じる外食のカレー。

これは、昔のカレースタンドやカレーショップのもの、町中華や町蕎麦屋のもの。

この1、2は懐かし味を誘う。

3つめは、レストランと呼ばれた前者2つよりは一段グレードが上がった味のもの。(このカレーは、ライスが盛られた皿とは別に銀のランプに脚のついいた容器にカレーソースが入ってるパターン多し。)

4つめは、本場のカレー、エスニック料理店などの1980年代以降急激に増えたカレー。

上記のパターンで言うと、2と3の間といった感じ。

現在では、こちら「リオ」的な味のカレーは多いし、今時のカレー専門店でもお目にかかる(お口にかかる?)とは思う。

だが、前述のように今から60年前の横浜発のものだと思うと、当時としては画期的な味のカレーだったのではないだろうか?

その味はと言うと、スパイス感、またそこから来る(?)酸味(一瞬トマトカレーのような雰囲気を覚えた)とカレーのコクを感じる。

意外と辛味と塩味は控えめな印象。

また口内に感じる日本人好みのトロッとしたルーの感じも安心感を感じる。(シャバシャバでもドロドロでもなく。)

これは現代に万人受け出来るカレーだと思う。

そして三元豚カツ。

カリッとした表面と、出過ぎず存在感消さずのバランスの豚肉でカレーの介助としては良い出来です。

ただ、…三元豚に明るくないのですが、もう少し「豚」感があれば、このサイズでも上等!と思われると思う。

カツを全部カレーソースで食べるのも何んだなぁと思い、せっかくなのでソースかけても食べてみたいという欲求に。

先の食券を渡すキッチンカウンターの端に薬味系のボックスが有り、そこにウスターソースが有った。

カレーライスの味足しだと、昭和人は「ウスターソース」だが、カツには「とんかつソース」か「中濃ソース」が欲しかった。

で、カレーソースだけで食べたり、ウスターソースだけで食べたり、両ソース混ぜて食べたり、カツも堪能。

 

駅構内の飲食店だと、どうしても下に見られがちな傾向が正直あると思うが、こちら「リオ」さんは、その敷居の低さと現代のカレー好きに訴求する味と、1960年創業と言う昭和人も納得の部分とバランス感の優れたカレーライスだと思う。

なんてたって、カツカレーが890円なんだから!

 

帰途に向かう途中、口内と唇にスパイスのヒリヒリする感じがしたのだった。

食べ終えた後のサプライズ。(笑)