「MURASAKI CONCERT TOUR : TIMELESS 〜混迷の時代を超えろ」 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

週末、恵比寿ガーデンプレイスにいた。

クリスマスシーズンなので、毎年恒例のバカラ製グラスのXマス・シャンデリアが輝いてます。

多くのカップルやグループが前に立ち仲睦まじいですが、ジジイはそれをすぐ通り過ぎ、ガーデンホールへ向かうのでした。

この日は生きるレジェンド・ロックバンド「紫 MURASAKI」の東京公演があった!

懇意にしてる元会社先輩からチケットをいただき、初めて生でその演奏を聴いた。

以前、この紫の映画を観た時、ライブも観たくなったので、ありがたい限り!

「紫」は日本のロック黎明期にまだアメリカ統治下の沖縄で、ロックの本場であるアメリカ人の兵士たちを客にライブを行なって、着実にそのセンスと演奏技術を高めていき、同時期の日本のロックバンドたちでさえライバル視でなく羨望の眼差しで見ていたほど。

途中、何度もメンバーチェンジを行なったり、活動休止状態だったりしたが、現在のメンバーで落ち着いた活動を進めている。

どんな演奏なのか?どんなライブなのか?楽しみではあるが、実はツインギターの一人“下地行男”が体調不良が続き出演不可となり代演が“KEIICHI”なるギタリストでのライブとなった。

 

場内は、やはり老齢多数。

そりゃそうだろ。

でも、ロック姉ちゃんがそのまんま齢取った感じの女性も多く、これはこれで微笑ましい光景。

さあ、It’sShow Time!

紫と言えば、リーダーのジョージ紫のオルガンとツインギターという1970年代のハードロックにあったスタイルが特徴。

久しぶりに、ファンが回ってるハモンドオルガンを見た

いいねー!

そして、ツインギター!…なのだが、なんか音が小さい?

何だろう?音はちゃんと聴けるのだが、前に出て来ないというか、迫力が無いと言うか…。

確かに、トラで入ったKEIICHI氏だが、彼も一時期は紫に在籍していた事もある。

もう一人のギタリスト比嘉清正のギターの音も行ききってないような気がした。

その分、チビこと宮永英一のドラムがガンガン響いて、またそのパワフルさに驚いた。

いやあ、70過ぎだそうだが、いいドラムです!!

伝説のバンドのハードロックを堪能できるのは嬉しいが、前述のように客席も老齢なので、座ったまま(って自分もそうでしたが…)でいる。

だからといって冷めているのわけではない。

老齢ならではの楽しみ方を各々がしている。

座りながらも一緒にシャウトしたり、座りながらも両拳を突き上げてる人、もちろん最初からタオルを掲げ立ってノッてる人も。

ハードロックが、うるさい音楽とか、我を忘れて乗りまくるための音楽とか、もうそんなの通り越して老人が楽しめる音楽となった、ハードロックさえも年を充分に重ねたんだと、ふと思う。

そう思うや、Vo.のJJが「次の曲でインターバルね。」と。(笑)

「もう、私達もみんなオールドマンでしょ?みんなもトイレとか、飲み物とかこの時間にどうぞ。」ってお気遣いも!(苦笑)

 

20分の休憩を挟み、後半戦。

少しづつ客も暖まってきた感じになったと思ったら、ギターの比嘉氏が本来の立ち位置から消え、後ろのアンプの横でもたれかかるように弾いていた。

そう思ったら途中でステージからはけてしまった…。

当初感じたギターのイマイチ感はここに理由の1つがあったのか…?

年齢もあるし、今年はミュージシャン受難のい年といえるくらいなので心配…。

スタッフが立ち位置に椅子を持ってきてセットするも本人は出て来ない。

結構しっかりした椅子だったが、それはそれでロックギタリストとしてのプライドもあったのだろうか、もう少しコンパクトなものに置き換えられた。

するとここで、JJが同じ時代に海外公演も行なったBOWWOWのギタリスト山本恭司を呼び込む!

白髪ながらも、変わらずにロックな風貌でカッコいい。

比嘉氏もステージに戻り、トリプルギターのアンサンブルとなる。

この辺りから客席も徐々にヒートアップ。

「ダブル・ディーリング・ウーマン」で自分もかなり来ましたねー!(笑)

 

そしてこの日一番の盛り上がりは本当に最後の最後。

アンコール2曲目に再び山本恭司を呼び込み、「紫」の由来ともなったディープ・パープルの代表曲「ハイウェイ・スター」のカバー!

いやぁ、紫の演奏する「ハイウェイ・スター」を生で聴けるなんて驚き。

ここで総立ちです。

それぞれのギターソロ、ジョージ紫のオルガンも一段と映えます!

最後に、来年スウェーデンで行われる大きなロックフェスに、紫と山本恭司が率いるBOWWOW g2が一緒に招聘されたと告げられた。

バンド最年長のチビ氏と最年少のクリス氏が最後までステージに残り、ファンと握手やサインに応えていた。

下地氏比嘉氏ともに元気でスウェーデンに乗り込んで暴れて欲しい。

 

最後に最新作『TIMELESS』でセルフカバーした「ダブル・ディーリング・ウーマン」をどうぞ。(ちなみにこのセルフカバー・ヴァージョンでは、ライブ・ゲストの山本恭司と、あのチャーも参加してます!)