先日、久々に映画館へ。
存在は知っていたがお初となる「有楽町そごう」の上にある「角川シネマ有楽町」で観覧。
今回観たのは「クリーデンス クリアウォーター リヴァイヴァル~トラヴェリン・バンド」!
C.C.Rですってば!!
YEAH~!!!…って、今時C.C.Rで歓喜する人っているのか??(苦笑)
まあ、60歳以上ですね、知ってるのは。
一緒に観に行った方も60代半ばの人。(苦笑)
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(略称:C.C.R)は1970年前後に大活躍したTHAT'S AMERICANなバンド。
Vo、G:ジョン・フォガティ、G:トム・フォガティ、B:ステュ・クック、Ds:ダグ・クリフォードの4人編成。
「雨を見たかい(Have You Ever Seen The Rain)」はひょっとしたら耳にした事があるかも?
また今年他界したソウル・ディーヴァ“ティナ・ターナー”が歌った「プラウド・メアリー」は本来クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(以下、C.C.R)がオリジナル。
もう、個人的には大好きなバンドです。
家のCDラックにもドン!と6枚組ボックスセットが鎮座しています。
出始めた頃、彼らは白人バンドながら黒人音楽を流すラジオ局でも取り上げられ、黒人リスナーも同じ人種の音楽かと思ったという人も多々いたようだ。
(あのエルヴィス・プレスリーと同様である。)
ブルース、スワンプ、R&Bなどを嗜好していながらも、白人ならではのカントリー系のポップなメロディーも融合し、まさに50年代にブルースとカントリーが融合して生まれたロックンロール・ミュージックの延長の最新型(当時)だった。
何より、ボーカルのジョン・フォガティ―のちょい癖の有る歌声は時にソウルフル、時にカントリーシンガーのように朗々としているのが魅力。
映画はと言うと、1970年にイギリスはロンドンの名アリーナ「ロイヤル・アルバート・ホール」での初公演の映像が発掘された事でそのライブの経緯を収めたもの…と思っていて、ま、実際そうなのだが、結構結成の頃からのエピソードからしっかりとしたドキュメンタリーで、それも現在の彼らが出る事は無く、これらのエピソードも当時収めた映像が残っていて、1970年までの彼らがリアルタイムに思う事を語っているのも興味深かった。
アメリカでの成功を受けて、ヨーロッパ各地でも大ヒットしていく中で決行した欧州ツアー。
そのハイライトが、当時世界的に超大ブレイクしたあのビートルズの祖国イギリス・ロンドンでのライブとなる。
映画自体が90分無いのに、前述のようにロンドン・ライブまでのエピソードが丁寧に作られてありそれなりに時間がかかっているので、「まさか、ライブ・シーンは摘ままれてダイジェストになってるのでは?!」と頭をよぎるも本編全部流れました。
濃密な演奏だから許されるだろうが、時間的には30分くらいじゃないか…?
1曲も長くはないし、MCは最後に一言だけと言うのもあるが。
ただ、演奏はやはり上手い!
シンプルな演奏でこれだけ濃く思えるのはやっぱ流石!!
そして何より、Vo.ジョンの歌が素晴らしいからでしょう。
このロンドン公演は1970年4月14日で、その4日前にここロンドンでビートルズの解散が発表されたばかり。
その頃のセールスチャートも1位ビートルズ、2位C.C.R、3位ローリング・ストーンズですからねー。
3位のストーンズなんかそうだが、アメリカの黒人ブルースやソウルミュージックに憧れるイギリス人はこの頃多かったようで、客席は満杯。
ただ、この時代まだイギリス人は紳士淑女の名残りかロック・ショーなのにみんな座っていたのが面白い。
後半から、一番前の女性客が何かに取り憑かれたように踊り出すと、チラホラ席を立つ人も出るが。
とりあえず、予告編をどうぞ。
映画は1970年春までのものだが、この年末に新譜をリリース。
その中にエヴァ―グリーン・ナンバーとなる「雨を見たかい」が収録される。
(したがって。映画でこの曲は演奏されない。ちと残念…。)
1971年早々にシングルカットされ、チャートを駆け上るも…ギター担当でマネジメントも行なっていたトムが脱退し3人編成となりしばらく活動するもその年の秋に解散に至る。
せっかくなので「雨を見たかい/Have You Ever Seen The Rain」も。
あいにく東京での上映は本日で終わってしまったが、その他の地域はまだこれからの上映が多いのでお近くで興味があれば是非。