前スレッドの続き。
今、プロレス界全体で最も右肩上がりの団体「スターダム」。
その後楽園ホール大会観戦の後半戦です。
本大会は「5★STAR GP 2023」でシングルマッチ・トーナメント戦で優勝者を決めると言う、新日本プロレスで言うところの「G1クライマックス」と同じスタイル。
後半戦は、まず第5試合~マライア・メイvs白川未奈戦。
「クラブ・ヴィーナス」と言う見栄えのする選手が集うチームでの同門対決となる。
仲間同士の戦いなので、前の渡辺vs安納のようなギスギス感は無く、正面から正々堂々と戦う展開が小気味良い。
互いの力と技を短時間のうちに色々と繰り広げる。
最後はマライア選手が古典的技の「ツームストン・パイルドライバー」で白川選手を仕留めた。
第6試合は、朱里vs葉月戦。
ある意味では巧者同士の実力比べ試合である。
総合格闘技選手でもあった朱里選手の蹴り、投げ、極めに対し、元ヒールの葉月選手の顔面ウォッシュや飛び技などで翻弄。
お互いに意地が滲み出る展開が続く中、相手の片足を自分の首に巻いて固定し、相手の片腕を自分の片足で固定し絞め上げる朱里選手の極め技「白虎」で葉月選手からタップアウトを奪った。
第7試合は、この日のセミファイナル・マッチ。
隣で知人が「てっきり、これが今日のメインだと思ってたんですけどね~?」と言われて気付いた。
ホントだ、この組み合わせはメインカードだろ!と思う。
それは、中野たむvs岩谷麻優戦。
両者ともに、スターダムのアイドル的人気の部分を背負って来たし、実力も伴っている!
中野選手は現「ワールド・オブ・スターダム」チャンピオンであり、
岩谷選手は、新日本プロレスと提携し新設された「IWGP女子」の王座にいる。
それぞれの現状、キャリア、等々、どう戦う?どう見せるか?を互いに思うところ深いことだろう。
そして、それはリング上ですぐに溢れんばかりの闘志で証明される。
互いに一歩も引かぬ好ファイトに息をつく暇も無いような展開で、試合設定時間の15分があっと言う間にやって来る。
互いにフラフラの中、もう15分へのカウントがコールされる中で、中野たむが意地の「イレギュラー式タイガースープレックス・ホールド」を決め、レフェリーが3カウントを取ろうとしたところでタイムアウト。
やはり15分じゃこの2人に勝敗はつかない。
両者ドロー、引き分けとなった。
そして、この2者を押さえ、メインイベンターになったのは、AZMvs林下詩美戦だった!
この2人も同門対決なのだが、林下選手はこのリーグ戦を連勝スタートと勢いに乗るが、AZM選手3敗を喫した崖っぷち状態正反対のポジションでの対決となる。
ちなみにAZMと書いて「アズミ」と読ませます。
林下選手は、ここんとこ選手権試合やチーム戦でいいところが見せられずにいた中での、このシリーズの連勝なのでこの勢いで再びトップに返り咲きたいところ。
クリーンな握手でゴング!
もはや、互いをよく知る者同士なので正面でぶつかり合いながらも、裏をかくような「何か」を探っているような気がしないでもない。
白熱の展開ながらも、この日のAZM選手は負けられない気持ちが出ており、その気持ちが勝ったのか、10分10秒メキシカンスタイルのラ・マヒストラルからの回転フォール技で3カウントを奪った。
同門対決で起死回生の1勝を得た。
締めのマイクパフォーマンスでも、シリーズ最終日がデビュー10周年でもあり、20歳で最年少優勝を果たし、直後のバースデイを祝いたいと勢い付いていた。
さらには、「A」、「Z」、「M!」とコールしたら「AZM(アズミ)!」と返して欲しいと言い、それに対して観客のほとんどが返していた!
これは、ひょっとしたらAZM人気が急激に伸びているのか??
それで、メインでの試合となったのかも知れない…。
若い選手がスターとなり団体の顔や、女子プロレスの顔として、プロレスを背負って立つくらいの認知となればいいですね。
一緒に観戦した知人も「ファイナル良かった!」と褒めていた。
と同時に、ジュリアや舞華らがいないのも残念がってはいたが、それでもこの日の興行が成立してるところに、改めて「スターダム」の昇り調子ぶりが素晴らしいと言っていた。
そして、また年内にもう1度ここ後楽園で観戦したいとねだられたのでした。(笑)