来生たかお Stand Alone 2023~Acoustic Tracks~ | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

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不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

ここ何年か、70年代半ば以降90年代初頭の頃の日本のポップス~歌謡曲が人気だ。

海の向こうでは“CITY POPS”と日本で勝手に名付けられたジャンルがバズり、国内でも当時のアイドル歌謡が再燃している。

自分も小学生~大学生くらいにそんな時代を生きてきたので、たまにテレビの特番でそんなのをやっていると観る事が多い。

特に女性アイドルは、今の時代の若い人の支持も多く、松田聖子を筆頭に多くのスターの加過去映像がよく流されている。

で、この年になって聴いたら中森明菜の「スローモーション」、「セカンド・ラブ」、薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」とか気負いが無いのに、キャッチ―で良いメロディーだなぁ、と思って、ふと気づいた。

あ、全部“来生たかお”の曲だ!

 

と言うことで、昨日初めて来生たかおのライブに行ってみた。

会場は日本橋三井ホール。

今年のツアーの初日となる本公演。

ツアー・タイトルに「Acoustic」とあるので、いわゆるアンプラグド・ライブかと思ったら、キーボードは電子ものだし、ギターもエレキ、強いて言えばベースレスのトリオ(あとはドラム&パーカッション)を従えてのライブだった。

一曲目にいきなり、イントロもなく歌とピアノで演奏が始まった。

まずはの感想は「歌声が変わらない!声がよく出てる!」でした。

その時に思い出したのだが、以前来生氏が歌っている映像を観て、歌唱力のあるベテランの悪い癖の、メロの譜割りを違えてタイム感を外して歌う歌唱(布施明、松山千春、あたりがやる歌い方)だったのを聴いて、「この人もそっち行っちゃったんだ…」と思った記憶があった。

しかし、昨日はほぼそんな事もなく(と言っても知らない曲ばかりだったのだが…)、とても安心して聴けるステージでした。

何でも1曲目は1976年のデビューライブの1曲目で歌ったナンバーを敢えて持ってきたと言う。

そうそう、ツアーの初日という事もあり、セットリストはここでは記載しませんのでこちらで確認下さいませ。

以下、それでもネタバレしてしまう部分は有るので、知りたくない方はスルーしていただき、問題ないという方はこの先もお読みください。

 

 

 

 

面白かったのは、ピアノ弾き語りバージョン、センターマイクでの歌唱のみバージョン、スツールに腰掛け譜面台を見ながら歌うバージョン、と歌う位置が色々と変わる。(笑)

あと、男性客が多い!ひょっとして女性より多い?

MCで70代となり、日々が調子いいのかどうかも解らない…と言っていたが、歌声聴く限りは全然お元気。(髪は真っ白でしたが。でもフサフサ!)

以前小椋佳氏のライブ時は声の出がかなり衰えていたが、この方はなんにも変わらない!

さて、ライブは全体的にバラード系、テンポ感のある曲も抑えたアレンジで演奏していく。

そんな事もあってか、ライブというよりクラシックの演奏会にも通じるような心落ち着く時間が過ぎていく。

来生氏の作品の凄さは、ベタな曲風なのに臭みが無いのだ。

なんか昔の学園ドラマのようなちょっと恥ずかしい気持ちになるが、でもそれが決して嫌ではなく感動さえもする…そんな感じ。

そういう曲風が殆どだが、飽きるわけでもなく、よくこれだけ似て非なる曲が質も高く生み出せるのだろう?そう思わざるを得ない境地に達する。(笑)

でも、しばたはつみに提供した「マイ・ラグジュアリー・ナイト」なんかは、英語やインストで演奏したらジャズのスタンダードだと思われるとも思うし、クオリティーの高い曲を書く方です、この方は。

結局、この日自分が知ってた曲は4曲だけだったが、それでも良い時間と空間を過ごせたと感じた。

 

ネタバレするが、せっかくなのでその4曲を。

「浅い夢」

 

「ほんの、ノスタルジー」

この日は、もっとテンポを落とししっとりとしたアレンジだった。

 

「Goodbye Day」

これも名曲です。

 

「夢の途中」

アンコール曲でした。

この映像も若干あるが、この曲だけちょっと譜割り?タイム感?が違う歌い方だった…。

異名同曲の「セーラー服と機関銃」のイメージがこちらに刷り込まれているのだろか??

 

今後も、お元気で、引き続き良い曲を発表していって欲しいです。