4回にわたる武藤敬司引退興行の第4弾でこれで終わりとなります。
第5試合以降は「MATER STAGE」と名付けられたゾーンに突入。
その「MASTER STAGE」最初の試合は外道・石森太二vsNOSAWA論外、MAZADA戦。
この日主役の武藤敬司以外に、これでプロレスラーを引退する男がいる。
NOSAWA論外選手だ。
インディ団体から始まり、メジャーのプロレス団体まで地味で滑稽な存在だが、プロレス界に大いに貢献した。
半面、酒による失態もおかし逮捕歴もあり、プロレス界に泥も塗った。
それでも、東京ドームで引退試合が出来るのは嬉しいことであろう。
タッグは彼が作ったチーム「東京愚連隊」の盟友のMAZADA、相手はノアマットから新日本マットへ移籍しヒールとなった石森太二が所属する「バレットクラブ」の重鎮外道選手のコンビ。
レフェリーは馬場全日本時代からのベテラン和田京平氏!
これはこれで、意味深いカードである。
試合は、早々に東京愚連隊がやられ、リング上座り込んだ状態のNOSAWAと石森が対峙し、リング下にいたMASADAがピンチを救うべく入ろうとするや、NOSAWAがそれを懇願して静止した。
そして、自ら首を掻き切るアクションを見せて、正面の石森選手に介錯を頼むように見えた。
NOSAWAならではの、何らかの作戦だと東京ドーム内の観客が思ったろう。
そして、石森のブラディー・クロスが入り体固めに入ると、なんと!3カウントが入った…。
試合開始から5分足らずの事だった。。。
場内は驚きで若干のどよめきが起きた。
勝利した石森選手がリング上で泣いてる…。
2人はまだ若い頃にメキシコ武者修行時に一緒だった仲。
それが、NOSAWAの介錯を願い、それを石森が引き受けたのだろう。
NOSAWA論外選手、18年のプロレスラー人生お疲れ様でした。
続いては、ノアと新日本プロレスのJr.ヘビーチャンピオン同士の一騎打ち。
AMAKUSAvs高橋ヒロム戦。
両団体のジュニア級のトップなので、引くに引けない意地があるので見ものである。
だが、自分AMAKUSA選手って知らないし、高橋選手は今ひとつプロレスラーとしてよくわかんない部分があり、惹かれない…。(苦笑)
試合自体は軽量同士だし、前述のように意地もあるので、キビキビした動きでそれなりにではありました。
結果は、高橋選手の勝利。
そしてセミファイナル戦!
ノアの現ヘビー級チャンピオンの清宮海斗と新日本プロレスの現IWGPヘビー級チャンピオンのオカダカズチカの一騎打ち。
この日のカードで事実上、最も凄い対戦カードだ!
ここ数年、1月にノアと新日本の対抗戦が行われていたが、正直団体の対抗戦としての凄みは感じられない。
だが、この1月に清宮選手の暴走ファイトでオカダ選手を負傷させ、オカダが切れて一気にこの2人のみが凄みを超えた。
その2人がここで、初の一騎打ち、そして2人とも団体の顔であるヘビー級チャンピオン。
もう、期待せずにいられない。
ゴングが鳴るや、お互い両コーナーで対峙ししばらく動かない。
そして一気にリングど真ん中でロックアップし意地の張り合い。
だが、やはりキャリアの長いオカダがロープまで押しやり、そこで髪を引っ張るようなラフファイトを見せる。
場内は大歓声が続く。
最後まで意地を見せあいながらも、16分32秒オカダ選手のオリジナル技レインメーカーからの3カウントでオカダカズチカが勝利!
この2人の一騎打ち、次回は両者のベルトをかけたWタイトルマッチで観たい!!
そして、この後に以前アップした武藤敬司引退試合と続くのでした。