さらば、村上“ポンタ”秀一… | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

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不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

おととい午前に仕事で外出しており、昼に帰宅しパソコンを点けたら、まさかの訃報…!

日本を代表するドラマーの村上“ポンタ”秀一氏が鬼籍に入られた…。

国内外の一流アーティストから慕われ、認められる存在。

さらに、口が悪く(笑)、破天荒なキャラクターも相まって、一セッション・ドラマーながらもその名が知られる存在に。

 

この方のエピソードは星の数ほど有る。(笑)

まず、その“ポンタ”というニックネームだが、じつはこれ訳あって幼少期を複雑に過ごすことになった際に、可愛がってくれたのが近所の芸者さんで「ポンタ」という名のお方。

やがて彼が引っ越す時にそのポンタ姐さんが「何もあげられないけど、私の名の“ポンタ”をあなたにあげる」と言われ、それ以来“ポンタ”を名乗る事にしたそうだ。

 

もともとクラシック音楽少年でホルンをやっていたが、たまたま訪れた指揮者の朝比奈隆氏が「君はティンパニーをやるといい」と言われ、そこから打楽器と向き合ったと言う。

 

さらには、ドラムをやると決めた後は、ひたすらイメージトレーニングだけで、スティックさえ持たなかった。

そして、敬愛するギタリストの大村憲司氏と一緒に音楽をやりたいという欲求から、既に大村氏の参加が決まったフォークグループ「赤い鳥」のオーディションを受ける事に。

オーディションの4日前に初めてスティックを握り、オーディションで自分が叩いた際にメンバーが反応したのを見て、残りのオーディションメンバーたちに「はい、決まったので、お帰り下さい。」と宣った。(笑)

 

スタジオ・ミュージシャンとして活躍してからは、ピンクレディーの「UFO」、「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ曲、なんてところから、吉田美奈子、角松敏生、桑田佳祐、井上陽水、等々、をサポート、さらには、あのマイルス・ディヴィスからも指名を受けたほど。

 

自分が初めてポンタさんのドラムを生で聴いたのは、多分「ソリッドブラス」と言うトロンボーン奏者の村田陽一氏がリーダーでつくったブラスだけのユニットのライブだったか?

六本木のピットインへ、ひょんな事から入ったのだが、ドラムがポンタ氏と知らず「うるさいドラムだな~」と思ったらメンバー紹介で「村上“ポンタ”秀一!」と言われビックリしたのを覚えている。

今、思うと、あれはホーンだけだと出来る事が決まってしまうので、バリエーションを広げるためにやっていたのかも??

いずれにせよ「手数王」の異名を持つポンタ氏なので、ドラムだけでも目立つのだ。(笑)

あと、吉田美奈子と自身のトリオ「ポンタボックス」とジャズ・スタンダードを演った公演を今は無き青山円形劇場で観たことも。

最後は、2018年に当稚ブログでも紹介した自身のライブ「音楽境地」だった。

 

その時の映像は見当たらなかったが、その前に行なった「音楽境地」でチャーと故・大村憲司を偲んでの演奏の映像があったので貼っておきます。

 

そして、ポンタ氏がどれだけ一流ミュージシャンから慕われているかが伺えるソロ・アルバム『Welcome To My Life』の全曲版も。

参加ミュージシャンが凄過ぎ!

桑田佳祐、忌野清志郎、井上陽水、Char、仲井戸“チャボ”麗市、ジョニー吉長、沢田研二、NOKKO、泉谷しげる、吉田美奈子、大貫妙子、矢野顕子、森高千里、香西かおり、山下洋輔、山下達郎、大村憲司、青山純、神保彰、and more & more…!!!!

 

この週末は、箱入りポンタ?の『PONTA BOX in BOX』でも聴こう…。

ポンタさん、100年人生時代に70歳で逝くのちょっと早いですよ…。

向こうで、大村憲司、佐山雅弘、青山純ら、あ、マイルス・デイヴィスも含めてセッションでもして下さい。

R.I.P…。