今さら追悼 菅井きん | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

おそらく日本で一番の名脇役女優であろう“菅井きん”さんが亡くなられたことを8月23日に所属事務所が発表した。

去る8月10日に心不全のため自宅で旅立たれたとのこと。

もう国民的お婆、それも庶民的お婆、さらにいびり役や嫌味な感じも上手い。

この人が出てくるだけでもうその作品が安定するし締まる。

素晴らしい女優さんでした。

 

一般的にはドラマ「必殺仕事人」で主演の藤田まことの義母で「婿殿ッ!!」と迫る役が代表的かと思いますが、個人的には「太陽にほえろ!」でジーパン刑事の母親役が強い印象。

松田優作扮するジーパン刑事こと柴田純刑事の母“柴田たき”役。

そして、その初登場シーン。

自宅で夕食の準備を終えて息子を呼ぶシーン。

しかし、仕事で落ち込み死んだ父のことを思い出しブルーになっている純を隣室に呼びに行くのが、松田優作との初共演シーン。

後ろ姿でも菅井きんさんって判っちゃう。

その存在感がすごい。

おそらく私が初めて菅井きんさんを認知したのがこの時でしょう。

ジーパン刑事が殉職した後も何度かこの“柴田たき”として「太陽にほえろ!」にゲスト出演したくらいですから、やはりそのイメージは大きかったことが解ります。

 

でも、もっと幼少期に見たあの映画でもわずかなシーンながら熱演していたのです。

左のハットを被った女性がそうです。

決して柴田理恵さんではありません。(笑)

この世界的大ヒットした作品、あの「ゴジラ」です!

ゴジラの対応にどうするか討論をする場に婦人部代表で参加し、政治家に噛み付くシーンです。(笑)

 

幼少期に好きな作品に出ていたからか、菅井きんさんは本当に親しみの持てる女優さんでした。

その男性版は小林昭二さん辺りかな。

とにかく様々な作品でちょっと出る菅井さんを数多く見ながら育ったと思っています。

今までどうもありがとうございました!

名女優菅井きんさん、心よりご冥福をお祈りいたします。