夏なイメージのJ-POPアルバムを聴く~元「グレープ」の人 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

気がつきゃ、もうあと1週間で8月も終わり。

いつまでも子供気分なので“8月が終わると夏も終わり”という気がしてしょうがない。(笑)

 

今年は早いうちから猛暑が続くと言われていたので、夏っぽいイメージのJ-POPアルバムを早々入手したものの、家に届いてからずーーーっとほったらかし。(苦笑)

8月もあと1週間と気付いて、あわてて聴いてみた。(呆)

そのアルバムが「My tune My turn」

1980年リリースの作品で、歌っているのは元「グレープ」の人です!

違います、さだまさしではありません。

吉田政美の方です。

グレープ~さだまさしとのイメージだと、どうしても“精霊流し”や“無縁坂”といった哀しげな叙情フォークになるが、これはそれとは全く違う色合い。

いわゆる日本でのみ言われた“リゾート・ミュージック”とか“シティ・ポップス”、“A.O.R”と称される作品。

CD再発化にあたりA.O.R系の第1人者である金澤寿和氏監修という部分でもわかるだろう。

第一印象としては、伊勢正三(かぐや姫~風)のちょっとひねった音楽指向の作品群のような感じ。

それにかつて一世を風靡した寺尾聰ぽい曲調もある。

で、あの当時(1970年代~1980年代)のフォークでも歌謡曲でもサポートメンバーが結構すごいんですよ。

ベース:岡沢章、高水健司、後藤次利

キーボード:渋井博、矢野顕子

ドラムス:林立夫、村上“ポンタ”秀一

パーカッション:斉藤ノブ、浜口茂外也

ここにホーンやコーラスが加わり、全てのギターとヴォーカル、さらにシンセまでを吉田政美が自らやっている。

歌も俗に言う“ヘタウマ”な優しいトーン。

ギターも特に目立つことをしている感じでもない。

でも、暑いとゆるいくらいの方が心地良く響くものです。

 

その辺りに関わるのか、CD化にあたり本人のコメントがライナーノーツにあったが、本人はジャズやボサノバが好きで音楽の仕事の裏方(セッションプレイヤー~プロデューサー)的なポジションを望んでいたということで、「グレープ」もさだ氏をデビューさせるための地元ライブをサポートするということで参加したら、フォーク・デュオでメジャーデビューしてしまったそうな…。(笑)

実際、グレープ解散後はCM音楽ディレクターからレコード会社のディレクターとなり、アグネス・チャンをはじめにVowowやら杉山清貴やらピカソ、等々を手がけた。

 

もう残り少ない(と思うのだが)夏を惜しんで1曲。

アルバムのラスト・トラック“オレンジ・シティの朝”・