5年ぶりの新日本プロレス観戦(2018.4.24@後楽園ホール) | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

この数年、プロレス観戦をまた始めた。

この2年間でも、DDT、W-1、全日本、ノア、といった団体を観戦した。

そして先日、日本のプロレス団体で唯一のメジャー団体とも言える「新日本プロレス」興行を実に5年ぶりに観戦してきた。

 

一時期のどん底から這い上がって今や日本のプロレス団体の段トツのトップで、海外のプロレスファンも多くチェックしている。

何より、新しい世代のファン、及び女性ファンを多く獲得したようで、後楽園ホール興行だとほぼほぼソールドアウトな感じでチケットも取り難くなっている。

そんな新日本プロレスの後楽園ホール興行がどんな感じか実際に見ておきたかった。

この日のカードは、

<第1試合>

 成田連、海野翔太、天山広吉 vs 岡倫之vs獣神サンダー・ライガーvs永田裕志

<第2試合>

 ロッキー・ロメロ、SH、YOH vs TAKAみちのく、タイチ、飯塚高史

<第3試合>

 KUSHIDA、マイケル・エルガン、真壁刀義 vs ウィル・オスプレイ、YOSHI-HASHI、矢野通

<第4試合>

 トーア・ヘナーレ vs 石井智宏

<第5試合>

 [L.I.J]髙橋ヒロム、BUSHI、SANADA、EVIL、内藤哲也

                  vs

 [鈴木軍]エル・デスペラード、金丸義信、デイビーボーイ・スミスJr、ランス・アーチャー、鈴木みのる

<第6試合>

 [タグチジャパン]田口隆祐、ジュース・ロビンソン、棚橋弘至

                  vs

 [CHAOS]外道、後藤洋央紀、オカダ・カズチカ

<メイン・イベント>~IWGP USヘビー級選手権試合~

 デビッド・フィンレー(挑戦者) vs ジェイ・ホワイト(王者)

と、言うラインアップ。

ん~、1地方で行なうのと同様なカードかと。

ま、それはそれで都会でも地方でも差別はしないよ、というところかも知れませんが、正直惹かれるカードは無いな…。

しかしながら、唯一、地上派&無料BSでレギュラー放送している団体であり、選手層も厚いので、知った選手、興味を引く選手はいます。

 

とりあえず、当日はこんな感じで観戦。

席は14列目くらいの通路側で、左横の通路以外前後右全て若い女性客に囲まれた。(!)

やはり若い方々、女性客が多いのを実感。

しかしながら、この出場選手の組み合わせ違いの興行を前日も行なったので、中間帯価格の席は意外と空席が見受けられた。

暗転し、音楽が鳴った際に、ビール片手に上がってきた青年が階段通路を後ろを振り返ったまま昇ってきたのだが、私の横で思いっきり段に躓いて転倒し、持ってたビールを全部そこらじゅうにぶちまけ、それを本人も頭から被り、顔面から床に着地するという、あたかもプロレス技のような光景が繰り広げられたのだった…。

おかげで足下に置いたバッグのほうにビールが伝ってきてあわてて置く位置を変えるなど、こちらも慌てさせられた!

 

で、第1試合は、グリーンボーイとベテランの組み合わせによる6人タッグ。

特に永田、ライガーの若手を活かす試合の組み立てはさすがである!

若手も、かつてのヤング・ライオンを言われてきた「新日本」の若手のキビキビした動きと闘志を全面に出す感じは懐かしく思えた。

後、個人的には“獣神サンダーライガー”に出来るだけ長く選手として試合を続けて欲しいと願うばかり。

試合は、永田選手が若手の海野選手からギブアップを奪い勝利。

 

第2試合は再び6人タッグマッチで、今売り出し中のYOHとSHOの若い2人が登場。

個人的には、ヒール歴が長くなった飯塚選手が元気なのが嬉しかった。

あとタイチ選手は身体が大きくなりましたね。

結果は、ヒール組みの頭脳戦で若いSHOを上手く嵌めて勝利。

 

第3試合も6人タッグマッチ。

ここでは、私が今最も注目しているウィル・オスプレイ選手が登場!

リングに全選手が揃うや、ライバルのKUSHIDA選手を挑発。

きっと本当は新日本プロレス所属のこのKUSHIDAを売り出すために空中戦が上手いライバルとして海外からウィル・オスプレイを招聘したのだろうが、今やウィル・オスプレイのほうが凄すぎる空中殺法で評価がグングンと伸びている状況で、現在、団体のJr.ヘビー級王者だ。

試合開始早々にこの2人がやり合う。

小気味良いファイト・スタイルの展開に期待が高まるが、試合はこの序盤くらいしかウィル・オスプレイの見せ場が無くて個人的には消化不良。。。

もちろん、他の選手、マイケル・エルガン、真壁選手の肉弾戦や、矢野の人を食ったようなキャラは充分に楽しめたんですけどね。

結果は、真壁選手が矢野選手を下し、真壁&KUSHIDA&マイケル組の勝利。

 

第4試合になってようやくシングル戦。

新日本マットで無骨に真っ直ぐな肉弾戦を魅せる石井と、トーア・へナーレという外人選手。

力と身体のぶつかり合いがただただ展開される。

古き佳きプロレスが残っているような試合だが、会場に来ている若い人や女子にはどう映るのだろう?

これまでの3試合はタッグマッチながらも10分も経たず終わっていったが、ここで15分以上戦い石井選手が片エビ固めで3カウント勝利!

 

第5試合はとうとう10人タッグマッチ。

でも、今の新日本プロレスの流れで言うと、この試合がむしろメインイベントと言えるカードかも?

新日本プロレス所属しながらもその新日本プロレスを批判し続け、またメキシコ修行でよりルチャ的なファイトも身につけた内藤哲也選手率いるチーム「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」(あー、長げぇ)と外敵として新日本プロレスを批判しおちょくっている鈴木みのる率いる「鈴木軍」の対戦。

内藤が相手の大将である鈴木を弄ぶ。

でも、相手は自称「世界一性格の悪いプロレスラー」の鈴木ですから、

そりゃやり返されて、負けます。(笑)

でも口数の減らない内藤は負けてもリング上で堂々と横たわりながら、次なる選手権試合大会の「熊本で負けたらどうするの?」みたいなまだやってもいない試合で負けた場合にどうするつもりだ?と問い掛けるってのも、ね…。(笑)

 

そしてセミとなる第6試合。

再び6人タッグで、新日本のエースを長きに渡り務めた棚橋参加のコミカルな「タグチ・ジャパン」と、内藤同様に棚橋をエースと認めることを止めたオカダカズチカ率いるチーム「CHAOS(ケイオス)」の対戦。

この「タグチ・ジャパン」は田口隆祐が監督?キャプテン?となって何とも言えない微妙なコミカル具合が癖になるチーム。

本来、田口選手もエース候補になるジュニア戦士だったのだが、ある時からキャラが変わってエロネタや人を食ったようなコメントでそっちが売りになっていった。

その田口選手の得意技は“ヒップアタック”。

おじさん世代は越中詩郎を思い出すが、その越中ももう試合には殆ど出ないので、ヒップ・アタックの継承者として今後もこの技を使い続けてほしいものです。

でも、今や新日本プロレスのエースの座を掴んだオカダ相手では、ヒップアタックも致死には至らず逆に仕留められて「タグチジャパン」敗北。

 

7試合目はメインとなる“IWGP USヘビー級選手権試合”。

王者ジェイ・ホワイトに、デビッド・フィンレーが挑戦する。

この試合がメインって、これは東京で後楽園ホールだから実現できるカードでしょうね。

試合開始はグラウンド展開~ヘッドロックの取り合いといういかにもプロレス的なスタート。

しかし徐々にその攻防の動きは大きくなっていき、途中リングサイドにテーブルを出しデスマッチ的な展開までに発展。

しかし最後は26分49秒、ブレードランナーから片エビ固めでジェイがベルト防衛。

ジェイが「次は誰がこのベルトに挑むんだ?」的なことをマイク・パフォーマンスしたが特に誰かがリング上に出てくることもなく…。

(この日の試合詳細はこちらでご確認下さい。)

 

相対的に観戦して思ったのは、やはり「新日本プロレス」は強い。

何が強いって、テレビ放送があり、選手層が厚い、しかも他団体、フリー、外国人選手、と駒がたくさんある。

野球で言えば、ジャイイアンツ、ホークスってとこですな。

そして、短い時間で見せ場をバンバン作ってスピーディーで飽きさせない試合運びは、まさにストロングスタイル、かねてより持つ新日イズムだろう。

そう言えば、昔うちの母が「猪木のとこは選手がテキパキ動いて気持ちいいね、馬場はなんだか間延びしてるからねぇ~」なんて言ってたのを思い出した。(笑)

でも、そう、その通りで、間延び感が皆無なのは、ずっと入り込んで観戦できるので、多少知識が無くても観てて面白いと思えるんだろうな。

ここが、若い層のファン、そして女子の支持者が多い所以でもあるのだろう。

今回は、柴田も飯伏もケニー・オメガもバッドラック・ファレもタイガーマスクも小島も本間も出てなくても、2日に渡り後楽園で集客でき興行全体的にも成立できるんだから、やはり業界のリーダー団体ですね。

 

今度はいつ行くのやら?

でも、6月17日に“スーパー・ストロング・マシン”選手の引退興行があるそうで。(今更?)

おっさん的にはついつい興味を引かれてしまうのでした。(笑)