萩原健一デビュー50周年記念ライヴ映像プレミアム上映会+アコースティック・ミニ・ライヴ | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

昨日、六本木ヒルズにあるTOHOシネマズへ初めて行った

それは―!

今月20日に一般発売となる萩原健一映像作品「KENICHI HAGIWARA 50TH ANNIVERSARY PREMIUM LIVE LAST DANCE 2017」(あ~、長ぇタイトル)の先行上映を行い、加えてご本人が登壇し、さらにはアコースティック・ミニ・ライヴをも行なうというイベント!

死ぬまでに一度は生ショーケンを拝んでおきたかったが、もはやチケットは5桁でやる方なので、無念と泣きつつ見送って来ました。

ところがこの日は5000円だったので、映像(=映画上映と思えば)1800円くらいで、残りの3200円で生ショーケン見れるならいいか、と購入。

開場1時間前くらいに着いたのだが、端席ながらも前から2番目の席が取れた。

 

まずは進行役MCのちわきまゆみ嬢が登場。

(ちわきさんもロック・ウーマンです。それにしても久々にお見受けしました。)

進行スケジュールを説明し終えると、作品上映。

これは今年行なわれた30周年記念ライヴツアーの最終日の大阪難波HATCHの模様を収録。

萩原氏自ら監修した映像作品。

まずはモノクロ映像のレコーディング・スタジオの模様から入る。

その後、ライヴ会場バックヤードの映像になり、開演直前の出演者を映す。

開演直前のMC(煽り?)を本人が喋って客席はヒートアップ!

御年67歳になるにもかかわらずロックショーを行なうというのだから大したもんです!!

とは言え、年々裏声で歌うことが多くなり、タイム感を外すのは最早当たり前になってしまってますが…。(苦笑)

この商品の収録曲は以下の通り。

01. Shoken Train
02. ぐでんぐでん
03. PM10時すぎ逢いたくて... (DON'T YOU KNOW)
04. ラストダンスは私に
05. ホワイト&ブルー
06. 大阪で生まれた女
07. エメラルドの伝説
08. ハロー・マイ・ジェラシー
09. Sha La La
10. Ah! Ha!
11. どうしようもないよ
12. テンダーナイト
13. 神様お願い
14. 58年9月、お世話になりました(Thank You My Dear Friends)

なかなかの選曲です。

結構ギターを抱えて歌います。

でも、ほとんどギターは弾かず、時折ノイジーな効果音を出すように歪んだギター音を出すだけ。(笑)

でも、音は外していないのだから立派。(苦笑)

やっぱりこの方、存在感が違う。

なんか1人ミック・ジャガー&キース・リチャーズみたいに見えてきた。

楽器で言うとブルースハープもかなり使います。

こちらもギター同様な効果音的な演奏もありますが、ちゃんと吹く場面もあります。

途中で両手に持って二刀流でも吹きます。(笑)

(しかし、これは後になって登壇時に本人が語るのですが、高音と低音の2つのハープを使っているとか…。)

もう恰幅もよくなって、声も出なくなっちゃって、音程なんか関係ないし、でも、なんかロックが息づいてるんだよねー。

この方、一言で言えば「超越」しています。

今時、裏声が3分の2以上でライヴするロッカーんなんてどこにいる!?(笑)

でも、なんか独特のエネルギーを、ショーケンじゃないと出ないエネルギーを発散するんですよ。

カッコ悪い部分も超越してカッコ良く思えてきちゃうっていうね。

もう70歳になろうという年齢なのに、老いてはいない感じも凄い。

客席はもう老体なので、私も含め途中でトイレへ行く人が何十人も!(苦笑)

でも、中には映像ながらも手拍子打ったり、「フーーーッ!」とか「ショーケン!」とか掛け声を出すお客さんも。

ダイジェスト映像をどうぞ。

 

終演後、舞台設定時間の休憩を挟んで、再びちわき嬢登場。

早速、ショーケンを呼び込む!

場内大喝采!!

私もスタンディング・オベーションで迎えました。

もう出てくる時間が、歩いて舞台中央に歩いてくるまでが、この人だけの時間で過ぎていってますよ。(笑)

ちわき嬢がこの作品について最初に投げかけた質問は「役者でもあるショーケンさんご自身の監修と言うところで気にかけた部分は?」というもの。

そうか、映像観てる時は忘れていたけど、この方もう本業は俳優だもんな。(最近はすっかりドラマも映画も見かけなくなったが…)

それに関する答えが「今、J-POP、K-POPの作品は3000カットくらい使うんですが、それは止めさせました。映画の寅さんなんかは500カットなんですよ。ちょっと忙しい深作欣二監督で1500カットですから。」と。

どうやら最初に荒編集で今時の音楽映像作品のように細かいカットが続いた内容だったようで、「これ3000くらい?」と訊いたそうです。

そんなエピソードを聞くと、長らく俳優としてやって来られたキャリアを如実に感じます。

また、今回の「ショーケン・バンド」は演奏家のバンドとは別に、バンドは“絆”だと思ってるとも。

実際、このメンバーは本人が1人1人面談しセッションし絞ったプレイヤーたちだと言う。

この日、会場にもバンド・メンバー全員来てらっしゃいました!

そして来年は、俳優としてとても自分の中で手応えを感じた作品を収録したそうで、何でもかつての内閣総理大臣吉田茂を演じ、巨漢だった吉田氏の感じを出すのに口腔外科へ行って口の中に入れるパッドを特注して臨んだそうな。

この模様は来春3月に2回に分けて放送する特別番組らしい。

そして、ミュージシャンとしても初めて行なうある事を企画中だと言い、含み笑いを見せた。

 

最後は、ギタリストを招いて、自身はブルース・ハープを取り出し、初めてのアコースティック・ライヴという形で「さよなら」を演奏。

さすがにバラッドでアコースティックなので珍しく(?)地声で歌う。

でも、途中からやっぱり裏声へ。(笑)

生で初めて聴くと、あの裏声でシャウトする感じってハウリング・ドッグ、そう犬の遠吠えにも近いものがあると感じた。

今時の犬はもう遠吠えなんかしないしなぁ。

なんか、幾つもの時代を、数々の修羅場をくぐり抜けた人ならではの遠吠えなんだろうか…?

途中、歌詞を「来年もまた会おう」と変え、場内は嬌声と喝采が起きた。

やったのは1曲だけだったが、それでもありがたく拝見・拝聴しました。

 

萩原健一デビュー30周年記念DVD「KENICHI HAGIWARA 50TH ANNIVERSARY PREMIUM LIVE LAST DANCE 2017」は今月12月20日ON SALEです。