ここんとこブログで訃報を記すことが多いな…。
昨日もビックリしました。
ギタリストのラリー・コリエルが急逝した。
まだ若いイメージでしたがもう73歳だったんですね。
1970年代後半から1980年代初頭に、「クロスオーバー」と称された音楽が台頭してきた。
ジャズをベースにロックやポップス、クラシック、民族音楽など、他ジャンル音楽を融合した手法。
しかしながら、難解に走り迷走するジャズの時代に、こちらはよりポップな要素を保ち、一見の音楽に詳しくないリスナーにも訴求した。
後に「フュージョン」という音楽ジャンルに発展し、良くも悪くも一般のファンを巻き込んでいく。
そんな「クロスオーバー」をやるミュージシャンの1人がラリー・コリエルだった。
私の中のラリー・コリエルと言えば、前面部に白髪のあるもじゃもじゃ頭に、当時はまだ珍しいギター「アダマス」を弾く姿。
そう、このイメージね。
あの頃は他に、アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシアといった辺りが同様に頭角を現していた。
日本では、高中正義や渡辺香津美が脚光を浴びつつある、そんな時代。
で、実はギターが趣味の同級生に誘われ、ラリー・コリエルと渡辺香津美のVSライヴを観に行ったんです。
場所は新宿の「ピットイン」。
上掲画像では日付はあるが年代が無い。
1980年代初頭だと思ったが、で、とにかく映像で2人のセッション動画を探したら、残念ながら動画は無かったものの、この日のライヴの音源が上がっていました!!
すげぇー。
1983年のことだったようです。
では、その音源を。(ちなみに、左チャンネルがラリーで、右チャンネルが渡辺氏です。)
曲は「スペイン」。
やってた!やってた!いや~、懐かしい。
とは言え、当時はジャズのインプロヴィゼイションなどよく解らずに、途中ウトウトしたりしてしまいましたが…。(汗)
とにかく、こんな指が華麗に動く外人を生で初めて見た、というインパクトが根付いています。
「スペイン」と言えば、私の場合はアル・ジャロウ。
この方も、ジャズ・ヴォーカリストながらクロスオーバーの波に乗り、A.O.Rファンを獲得した。
ジェイ・グレイドンとのコラボ作なんか、もう聴き心地の良いポップス作品でしたね。
アル・ジャロウ氏も今月12日に逝去。
76歳でした。
彼の「スペイン」も。
1990年来日時の「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ」より。
それにしても、素晴らしい表現者の訃報が続くと、滅入りますね…。
Rest in peace…。