モヤモヤ ブラ 散歩~父を送った町・蔵前 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

今年になって、過去に自身が住んだ町を再訪する散歩をくり返してきた。

今回はその最後。

そこは「蔵前」。

今では都営大江戸線の蔵前駅も出来たが、自分が住んでいた時は都営浅草線しか通っていなかった。

蔵前に移ったのは、いつ頃だろう?18年くらい前か?

それまで一人暮らしをしていた恵比寿のアパートが建て替えに入ることが決まったのと、父が癌に犯され余命宣告が出たことの2つが重なったのが要因。

でも蔵前って何も無い町でね。(苦笑)

マンション、古くから住み着いた人々の民宅、店を畳んだ個人商店、とかばかり。

静かなので住むには良いかもしれませんが、暮らすのは不便なことも。

当時驚いたのは、この街には本屋さんが無いと云うこと。

雑誌なんかはコンビニなどで買えるが、単行本や資料図書などは隣町の浅草橋まで行かねばならなかった。

これと言ったランドマークも無いし。

昔は、蔵前に国技館が有ったが、もう両国に移転して久しい。

ちなみに「蔵前国技館」跡は、NTTの施設が建っていました。

ちなみに、手前に見える木、これは「首尾の松」という謂れのある松の木。

 

そして、当時住んだマンションへ。

全く変わっていませんでした。

家族全員で住んだ最後の家がここ。

ここでの大きな思い出は、お向かいの犬。

ペットOKのマンションで、お向かいの方が飼っていたヨークシャテリアの“リリー”が、隙有らばうちへ来るのだった。

最初に私が戻った時は、このリリーからすれば私は新参のよそ者でギャンギャン吠えてきたが、そこは畜生、すぐに私に餌付けされてしまい、結果私に一番馴染んでいった。(笑!)

自分の家のペットでもないのに、臭いと母に風呂に入れられ洗われたり(苦笑)、なんだかんだ言ってうちの家族がかまってくれるので、飼い主が迎えに来ると「ウ~~ッ!」と唸ったりして(笑)、逆だろって!

父を看取る時間を過ごすための日々がこのリリーのおかげで随分と癒されたものでした。

そのリリーもすでに他界。

このマンションのそばで散歩中の犬を発見して、ついリリーを重ねてしまった。

 

このマンションの斜め前の角に、焼け焦げた木柱がある。

これは東京大空襲時に焼け残った当時の電柱。

説明文が飾られている。

時が時なら、ここは火の海だったんですね。

その時に住んでいたら、私も焼け死んだことでしょう。

改めて、争いの無い平和に包まれた世界であって欲しいと思います。

 

ひさしぶりにこの近辺をブラブラしていたら、ちょっと変わったオフィスを発見。

近付いてよく見ると、

コンテナです!

いらなくなったコンテナを再利用して、オフィスにしたようです。

そして、この壁面には、アニメのようなグラフィックが。

以前、聞いたことがあるが、スプレー落書きする輩でも、先に自分より上手い奴が書いた場合は、同じ場所にはいたずら書きしないと言うルールがあるそうだ。

なので、敢えて自らこのようにグラフィックを書いたのかも??

 

この蔵前近辺の鎮守の守として知られるのは「鳥越神社」。

6月の例大祭の千貫神輿は都内最大級とのこと。

そしてこの鳥越神社のすぐ傍には有名な「おかず横丁」。

左角のお店の年季の入り具合がいいですね。

通りに入っても、

古き佳き商店家屋が続きます。

母が、この通りの有名鮨店でバイトしてました。

かつてのテレビドラマ「スチュワーデス刑事」の主人公宅としてよく撮影に来たそうです。

 

その後、国際通り沿いをブラブラすると、ちょっとイカしたビルを発見。

「タイガービル」という建物。

全景はこんな。

左右端に縦に並ぶ丸窓がアンティーク。

何でも、1934年竣工の台東区内最古のビルだそうです!

そのまま駅方面へ向かって歩くと、ひっそりした蔵前に人の列が…?!

何でしょう?

カキモリ」という自分で素材を選び世界に1冊のオリジナルノートが作れるというので繁盛しているお店。

 

そして最後に訪れたのは、父を見送ったセレモニーホール。

早いもので、18年くらい前の出来事ですか…。

 

ついでに、当時本を買いに行ったお隣の浅草橋駅横のビル自体本屋さんを訪ねたら、

なんと普通の雑居ビルに。。。

 

せっかくなので浅草橋駅前のあそこで…。(笑)

それは…あ、この話はまた次回に。