よもやのアリ訃報を挟むかたちになったが、バンド“So What?”のスレッドの続き。
デビューPVの「バカWhat?」、続く「一発かましたれ」と、その映像でも彼らのヘビーさとユーモアが絶妙なバランスで表現されていた。
続いてのシングルは、なんと!志村けんを題材にしたのだった!
タイトルもそのもの「ナンだっ!!チミは!?」である。
これもSo What?ならではのヘビーさと馬鹿さが渦巻いている。
もう、「8時だョ!全員集合」の少年少女合唱団をモチーフにしている。
タイトル通り、メンバーに紛れて、謎の人物が出てくる。
振り付けかディレクターのような人物、そして白ブリーフに目抜き帽を被った肥満男性…。
まさに、ナンだっ!!チミは!?である。(笑)
ギターのリフが、志村けんの指差しポーズで踊る時のメロディーを基にしてる。
また、このシングルのジャケットが絶妙なセンス!
よく、「Gメン’75」とかで倉田保昭が香港ロケで闘うマッチョなカンフー使いで出て来た香港俳優ですよ!
いや、可笑しい!
ちなみに、この作品からベーシストが変わりました。
さて、次のシングルで残念なことにSo What?は解散してしまう。
ん~、惜しくもあるが、仕方ないかな…。
ヘビーなロック性を潜め、ポップなサウンドアプローチに寄ったことで、コミックバンド色の印象が強くなっていった。
最後のシングルは「涙のバージンロード」。
今回のプロモーションビデオは、大阪テレビ局にありがちなワイドショーののど自慢大会をパロってる。
かなりベタに作られている。
しかし、それもそのはず、So What?は吉本興行所属のロックバンドだった。(?!)
でも、司会者役に故・宮尾すすむ、審査員にチャンバラトリオの故・南方英二が出るのだから、ある意味今までの彼らのビデオの中では豪華な作品とも言える。
そして、いかつい冠徹弥が女装してヤンキーママに扮している。(苦笑)
So What?解散後は、前にも述べたように「劇団☆新感線」の舞台で欠かせないミュージカル俳優、バンド“The 冠”での活躍で知る人も多いと思う。
このSo What?のロックをやりながらも、どこかで既存のロックに反抗している姿勢こそが「ロック!」だと思えてしまうのだ。