本日、やって来ましたね、この日が。
「プロ野球ドラフト会議」です。
今年は、学生がなかなかの実績や期待値で注目する選手が多いので、事前公表も結構あったものの各球団も誰を指名していくか結構考えるところがあったのではないでしょうか?
テレビで見ていたが、まずは各球団のドラフト会議スタッフが場内アナウンスに呼ばれて、1球団ずつ入場。
会場には各チームのファンも同席しているのだが、その歓声が大きかったのが横浜DeNAベイスターズ。
やはりラミレス監督への期待からか?
同様に、新監督を金本知憲に迎えた阪神タイガースも。
(もっとも阪神ファンはいつも声がでかいが…。)
真逆でシーンとしていたのが読売ジャイアンツ。
やはり、野球賭博の件でしょうかね。
会場にはジャイアンツ・ファンもいるのだが、そのファンも声援をしないのは、この事件をファンがどう思っているか象徴していると思える。
そして、出ました!第1位指名!!
●セントラルリーグ
<東京ヤクルトスワローズ>
原樹理(東洋大)投手
<読売ジャイアンツ>
桜井俊貴(立命館大)投手
<阪神タイガース>
高山俊(明治大)外野手
<広島東洋カープ>
岡田明丈(大阪商業大)投手
<中日ドラゴンズ>
小笠原慎之介(東海大相模高)投手
<横浜DeNAベイスターズ>
今永昇太(駒澤大)投手
●パシフィックリーグ
<福岡ソフトバンクホークス>
高橋純平(県岐阜商高)投手
<北海道日本ハムファイターズ>
上原健太(明治大)投手
<千葉ロッテマリーンズ>
平沢大河(仙台育英高)内野手
<埼玉西武ライオンズ>
多和田真三郎(富士大)投手
<オリックスバファローズ>
吉田正尚(青山学院大)外野手
<東北楽天ゴールデンイーグルス>
オコエ瑠偉(関東一高)外野手
競合選手は3人。
・高橋純平投手が、ホークス、ファイターズ、ドラゴンズの3球団。
・平沢大河選手が、マリーンズ、イーグルスの2球団。
・高山俊選手が、タイガース、スワローズの2球団。
高橋投手、平沢選手、と残った封筒を取った人が、当たりだったので、続く高山選手の時も後引きの真中監督が封を開けガッツポーズを取った時は、残り物には福が有ると思いましたねー。
テレビ中継は、真中監督が高山選手にメッセージを贈ってCMに。
ところが、ところが、である。
CM明け、いきなり手違いで高山投手の交渉権はタイガースにある、と言うではないか!
何をどう勘違いしたのか、真中監督、外れを当たりだと思ったようです…。
大丈夫かい?真中さんよー!
また代わりが東洋大の原投手という選択がシブい。
そして、ファイターズとドラゴンズで小笠原投手が競合し、ドラゴンズが交渉権獲得し、ファイターズが上原投手に落ち着く。
巨人への無声援、真中監督のチョンボ、その後は場内機器の故障、となんかいわくつきのドラフト会議でした。
全ての結果はこちらでどうぞ。
やはり…、10月22日は野球界にはいわくつきなのでしょうか?
ここからは話題が変わって…。
10月22日は、学生野球史上でも珍しい大乱闘が起きた日なのです。
その名も「リンゴ事件」。
1933年(昭和8年)の10月22日に東京六大学野球秋季リーグ戦で発生した乱闘事件。
この事はウィキペディアにも載ってるが、簡単に言うと早慶戦で点の取り合いや審判の判定トラブル、等で、ただでさえの早慶戦が非常に緊迫・興奮したゲームとなり、慶應大でサードを守っていた水原選手に3塁側の早稲田の応援席からリンゴが投げつけられたが、水原は守備の構えのままバックトスのように三塁側に投げ返したことで早大側がさらに激高。
そんな中、試合は9回裏に慶應大が逆転サヨナラ勝ちでゲームセット。
すると、早大応援団が慶應側へ殴りこみをかけ、慶應応援団長の指揮棒を奪いその指揮棒が行方不明になる。
(後に、戦時の満州で発見されたというエピソードがある。)
この事で、慶應は「乱入の上、指揮棒を略奪」、早稲田は「水原の無礼を詫びろ」の言い合いで大乱闘となり、遂に警察が出動。
その騒ぎは、離れた銀座の街ででも起きたほどの大騒乱事件となった、と言うもの。
しかしながら、慶應のサイトではあるが、こちらでは、水原は最初は投げ入れられたリンゴの芯などを拾っては隅に片付けていたことも書かれている。
また指揮棒略奪も、犯人は当日早稲田が招待していた東都大学所属の某大学応援部の部員との事。
その後、両校OB間で内交渉が続いた後、1972年(昭和47年)10月19日に。NHKのテレビ番組を通じて指揮棒の返還式が行われた、そうです。
この話題の水原選手は、後に読売ジャイアンツで活躍し、監督にまで昇り詰め、ジャイアンツ以外でもパリーグの東映や、ジャイアンツのライバル中日ドラゴンズの監督も務めた、あの名将・水原茂氏であった。
時代が時代だからとは言え、それにしても学生野球で乱闘・暴動が起きるのは相当珍しい話だ。
ちなみに高校野球では、1969年に長野地区大会にて、長野高校と丸子実高校が上田市営球場で行なった試合で、4-4の延長戦で11回表2死長野高校の打者が三塁線を破る2点適時打を放ったが、丸子実高側はファウルを主張。
ここでスタンドから数人が乱入して、約20分間中断。
しかし、判定は覆らず試合再開。
今度は丸子実高側が日没再試合狙いの遅延行為に出て没収試合に。
この処置に丸子実高側の観衆の一部が激昂し、スタンドに放火、球場設備を破壊するなどの暴動となったため、警官隊130人が出動。
逮捕者2名を出して午後9時30分頃に収束するという不祥事に発展。
と、なった事があった。
野球は生もの、何が起こるか判りません。
だから面白いんですけどね。
今回ドラフトで選ばれた選手の皆さんが日本の野球界を背負って立つ逸材になることを願っております。