鯉のぼり | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

♪屋根より高い鯉のぼ~り~
本日は5月5日子供の日。
自分の幼少期は、この時期外を歩けば、大きな家に鯉のぼりが上がってる光景を何軒か見たものです。
きちんとした「鯉のぼり」を買えなくとも、小学校や幼稚園で作った紙製のものにクレヨンで色を塗ったやつをベランダや窓先に飾ってある光景もまたよく見たものだ。
昔は庭付きの家には、旗を揚げる柱があった。
でも、そこに何かを上げるなんて、この鯉のぼりくらいだったような…。
ひょっとしたら、休日には日の丸などもあげていたのかも知れないが。

最近は「鯉のぼり」を上げる家など見なくなりました。
少なからず、自分の家の近所では見ない。
幼稚園、保育園あたりがあげてはいるが、前述の柱などではなく、建物の一部にロープを張ってそこに鯉のぼりを這わせている感じ。

ところが、先週隣町を通過した際、足元に鯉のぼり?が…。
鯉のぼり1
そして眩しすぎる空へ目をやると、
鯉のぼり2
おお、鯉のぼり!
でも「屋根より高く」はない。
そりゃそうでしょうね。
今は、集合住宅や庭無し狭小住宅がメイン。
万一、庭付きの家でも、旗を掲揚する柱など付けないでしょう。

鯉のぼりが減ったのも、少子化、対費用効果、慣わしの軽視化、等々、理由はあるでしょう。
確かに、デカくいびつな形状の布を年に一度のために、出して、上げて、下ろして、洗って、また仕舞うのは面倒だ。
雛人形なら、室内だし、ものは多くともまとめて出し入れできるぶん楽だろう。
また女の子の方が綺麗に飾ることを楽しむことができるが、男の子は鯉のぼりや武家人形などそこまで嬉しくは思わないのでは?と思う。
実際、自分がそうだった。
もっとも私の幼少期は団地住まいだったので、物理的に鯉のぼりや武家人形などを掲げることもできなかったが。
個人的には、柏餅のしかもあの頃は味噌餡のほうが食べられればそれで良かったっけ。(笑)

それにしてもこの「鯉のぼり」はいつ頃から、なにゆえ行なうようになったのか?
徳川将軍家で男の子が生まれるとのぼりを上げて祝う風習が出来たそうな。
そして5月5日は端午の節句としての祝いもあり、5月5日はのぼりを掲げて祝う仕来りが始まる。
すると、「それ、いいじゃん!」的に武家も真似をし出した。
やがて庶民にも広まると、庶民なりの解釈や楽しみが加わり、「うちののぼりはちょっと違うしー」的に虚勢を張った際に「鯉」の絵が描かれたようである。
何故、「鯉」か?と言うのは、鯉の滝登りが立身出世をあらわすという中国の言い伝えがあり、庶民間でも自分の息子が立派に育ってほしいという願いを込めて「鯉」ののぼりが定着したそうな。
そもそも「端午の節句」も古来中国の厄払い行事であった。

今では、民家で鯉のぼりが上がることは激減したものの、やはり青空を泳ぐ「鯉のぼり」はなかなか良いもんじゃないですか。(笑)
鯉のぼり3