以前記した長与千種プロデュース「That's女子プロレス」の流れで(どんな流れだ?)、あの時観戦した仲間たちと観に行った。
本大会は、LLPW-Xの社長であり団体エースの神取忍の生誕50週年記念興行。
今回もまた国技館2階の一番安い席で観戦。

花道が伸びるステージの脇に大きな神取選手のバックドロップが2つある。
さて、今回はメイン・イベントについて記しましょう。
なんてたって組み合わせが凄過ぎ!!
神取忍、藤原喜明、ダンプ松本 vs 長与千種、天龍源一郎、堀田祐美子 である!
まだ「ジャパン女子プロレス」との契約が残っている若き日の神取忍が、当時「全日本女子プロレス」のエースだった長与千種の試合に乱入し対戦を要求したのが、結局実現できなかった。
その因縁がちょうど27年の年月を超えて実現!
また「ミスター女子プロレス」の異名を持つきっかけになったのが、2000年に女子レスラーながら天龍源一郎とシングルマッチを行い、天龍のマウントからの顔面へのパンチの応酬で顔を腫らしたことからだった。
その天龍とも再び対決する!
選手入場は、まずは天龍から。
入場曲「サンダーストーム」(久しぶりに聴いた!)が流れると、これまで全選手が出てくる花道ステージではなく、ステージ袖の通路から登場!

そうだった、かつて初めて新日本プロレスの東京ドーム大会出場時も花道を避けて入ってきたっけ。
ん~、渋カッコいい!
次は、対戦側の藤原組長。
「ワルキューレの騎行」が流れ(これも久々に聴く!)ると、組長も天龍同様にステージ脇からリングへ。
もう、この時点でワクワク!!
その後、女子レスラー陣も登場。
ダンプ松本選手は、ZAPやブル中野ら「極悪軍団」として徒党を組んでの入場だ。
神取、藤原、ダンプ組みの赤コーナー。

対する青コーナーには、長与、天龍、堀田が揃う。

やっぱり凄い面子だわ。
この後、国歌斉唱のためSHOW-YAのボーカル寺田恵子が呼び込まれる。

ロックのコスチュームだけど、リングの中だとなんかヒールに転向した頃の井上貴子みたい。(笑)
さあ、ついに試合開始!
ファースト・インパクトはどの顔合わせだ?
なんと、藤原喜明vs長与千種だった!!

長与は前回の「That's女子プロレス」以来のイレギュラー出場。
そんな長与を知ってか知らずか、組長、どうも長与をお気に召したようで、執拗に技をかけていく。
関節技に思わずあげる悲鳴が2階席の私のところまで響く。
やっとの思いで長与は自軍に戻り、タッチした相手は天龍源一郎だ!

あれ?天龍と藤原組長が対戦したことってあったっけ?
これ意外とお初じゃないだろうか??
天龍水兵チョップ対組長コブラクロー合戦だ。
すると天龍が戻り、なんとまた長与に交代。
これは長与もさすがに良く知ってる相手が良かったか、ダンプ松本との対戦を要求。

やはりこの2人が対峙すると、「絵」になります。
でもー、ダンプが入れば、お約束の反則~セコンド乱入~場外乱闘へ。
もう場外がグチャグチャな状態の中、天龍はコーナーポストに立ったまま。
すると客席から「天龍、お願いだー、動いてくれー!」と。(笑)
その後も天龍はあまり動かずに、何度もこの声援(?)が客席から入るのでした。
でもって、何かこの乱闘から流れはおかしくなる。
ようやくリングに戻り、神取と長与の初対戦に!

この2人がどう闘うのか見たいところなのだが、何やら神取選手が自軍のダンプ松本に文句を言い始める。
ダンプに凶器を使うなと言ってるような…。
そりゃ無理でしょ、ダンプだもん。
とにかく、完全に流れがおかしくなりだして、ついに神取とダンプ仲間割れが始まった。

ダンプは対戦相手の一人ある堀田選手と協調し神取に凶器攻撃を繰り広げる。
んんん…。
困ったのは、長与・天龍と藤原組長、そして私たち観客。
しばし、収拾がつくまで見守るしかない。
長与が神取にプロレス技をかけ事態を変える助け舟を出す。
そこで、天龍がリングイン!

神取が真っ向から天龍に向かい、一本背負いで投げ飛ばす。
天龍も逆水平チョップで神取をマットに倒すと、マウントで顔面に殴りかかる!
おおっ、かつてのあの天龍-神取戦の再現ではないですか!!
そこへ、天龍とは対照的に動きまわった藤原がカットに入った。
すると、ダンプにクレームを入れた本人がダンプの竹刀を持ち出し、天龍をメッタ打ちに。(苦笑)

リング上だから成立するが、こりゃ、キレやすい老人に対して虐待しているようなもんだな。(笑)
ここへ長与がリングインし、再び神取vs長与に。

その後、2人の攻防にカットが入りそうになると、藤原組長がチョコチョコ動いて、阻止、牽制。
なんか組長の動きを見てたら、急にゴングが鳴る!
あ、、、。
神取が長与をスリーパーを入れており、レフェリーストップだったようです。

神取、藤原、ダンプ組の勝利!

最後に神取が挨拶。

「このプロレスで日本を元気にしていきたい。応援してください。今日は皆さん、どうもありがとうございました!」と挨拶。
ここで選手たちがリングに上がり神取を胴上げした。
ほかの試合等に関しては次回記します!