ワハハ本舗の若手劇団員を中心に構成された「娯楽座」というユニット劇団の舞台で「左甚五郎とゴッホ」という演目。

ワハハ本舗は今やテレビで見かけない日は無いくらいに大活躍している、久本雅美、柴田理恵の2大女優(タレント?お笑い?MC?そのくらい活躍してますね)で有名な劇団。
ワハハを観たのって、調べたら実に22年ぶりですわ!

チケット見て気付いたが、この時は2階で観てたんだ?!
ずっと1階で観たような記憶だったのだが…。
さて、その「娯楽座」だが、ここ何年か浅草を再活性を目指していろいろと地元民や企業、行政がやっているが、その一環として、浅草ROXに「浅草六区ゆめまちシアター」というレストランシアターを設け、7月、8月、9月と月ごとに1演目を行なっている。
毎月、歴史上の2人の人物が出会って歴史上の出来事は「実はこうだった」と勝手に創作した話を演じる。
7月は「鼠小僧とサンタクロース」、来月が「平賀源内とレオナルド・ダ・ヴィンチ」、そして今月が「左甚五郎とゴッホ」。
本番開始時間直前に3人の男性団員が花魁姿で前説、諸注意、おひねりの強要(笑)、等々、案内役として登場。
ワハハ本舗ならではの盛り上げ方です。
自分たちのこのMCのときはバシバシ写真撮っていいですからー!とのことで、私もパチリ。

もちろん、この方たちも公演に登場します。
舞台の内容はと言うと、何故か江戸時代の芝居小屋にタイムスリップしたゴッホと、やはり何故かその芝居小屋で美術と三味線を担当している左甚五郎(ひだり じんごろう、と言いまして、その実在も謎がかっている彫刻師で、日光東照宮の“眠り猫”が有名)とが出会い、芝居小屋を潰そうとする悪者と対峙したり、彼らが住む長屋の偏屈老婆との関わりから、ゴッホが代表作「ひまわり」を書こうと決意するまで、といったストーリー。
それをワハハ流に、歌あり、ダンスあり、しょうもない笑いから大爆笑まで、そしてホロッとさせる、舞台上だけでなく客席や観客さえも交えての大展開する。
全体的には面白いです。
好きで時々行ってた「劇団新感線」もそうだが、エンタテインメントを凝縮したって舞台。
若くまだ知名度もない劇団員がそれぞれ一生懸命に、舞台が好きだという愛情と、たとえはしくれだとしてでもプロとして、ワハハ本舗、娯楽座としての意地も垣間見れる、そんな好感の持てる芝居でした。
ただ、数人の個人プロフィール・アピールとか、一部、この程度のギャグ必要?と思われる部分などは割愛した方が、話の本筋に対して観る側の意識が薄れず締まった芝居になったのでは?と思ったが…。
あと個人的には、劇中歌として泉谷しげるの「すべて時代のせいにして」が歌われたときはビックリ(笑)
ちょっと前に、イズミヤのライブを観たばかりでしたからねー。
終演後は、全役者がロビーに出て、観客一人一人を握手で見送ってくれた。
私も、一人一人の役者さんと握手しながら出口に向かったのだが、途中、一人の女優さんに握手の手をこちらが差し出した瞬間、後ろを向いてスタッフと話し出し、思いっきり拒否られましたが…。
ま、ワハハ本舗だとこういう時、徳ね。
ネタになるからね。(笑)
私が見た回はほぼ満席に近い状態でしたが、毎日やっているとさすがにお客さんが少ない回も多く、なんか22日の午後の部はまだチケットが売れてないと訴えておりました。(苦笑)
平日は、午後2時から1回しかやらないので、観る側も難しいところがありますが、お時間のある方は、ぜひ一度観劇してみてください!
8月の24日(日)まで「左甚五郎とゴッホ」は公演中です。
(9月は「平賀源内とレオナルド・ダ・ビンチ」を上演。)