「イントゥ・ザ・ストーム」試写記 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

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不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

先日、映画「イントゥ・ザ・ストーム」の試写を観た。
イントゥ・ザ・ストーム

内容は、ありえない規模の超巨大竜巻と遭遇するパニックもの。
先週「トランスフォーマー/ロストエイジ」のドルビーアトモス&3Dでの試写を体験したばかりだったので、私としては「今の時代この手の映画は音響や立体映像の付加価値をつけないと観客動員とか難しいだろうなー。」などと思っていたのだが、これが意外と面白かった!
頭を使って、巨額の制作費にならないように作った感じ。
(とは言っても、CGや登場する車の数々、破壊された町の再現、等々、には相当金額がかかっているでしょうが)
それは、一般のハンディカムで竜巻を取るという設定にしていることによる。
ストーリーは、
1、竜巻ハンターチーム、
2、たまたま地元の高校の卒業式にビデオを撮ることになったビデオ部長の生徒兄弟、
3、YouTube投稿フリーク、
彼らの持つカメラを通して見る竜巻、
4、それプラス映画として俯瞰的な映像
とが交差していく。
このことで、観客も竜巻を体感したような気になることが狙い。
したがって、そんな一般映像の作りになっているようなシーンに特殊音響・映像を加えたら、逆に変なものになってしまう。
頭使ってますねー、制作チーム!
ちょっと前に「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」という映画がありましたね。
魔女伝説のある森の中へハンディカムを持って入っていく若者たちが遭遇する恐怖をその彼らの撮った映像で見せていく、しかも一般のビデオのクォリティで見ることによって観客身近にリアリティを感じる恐怖になるという手法を用いてヒットした映画でした。
あんな感じが盛り込まれているわけです。
だからといって、一般ビデオの画質だけで作っているわけではないので、映画の質は高いです。
竜巻で家や人、車はもちろん、空港の飛行機が何機も舞い上げられてしまうシーンなどは見応えがありました。

ここ数年、日本でも竜巻が起こるようになったし、今現在も大型台風が日本に上陸しており大変な目に遭われてしまった方々もいらっしゃるので、面白み本位だけで書くのも気がひけますが、ちょっと頭を使って作られた作品だし、それなりのクォリティに仕上がっているので、興味のある方は観られてもよいかと思います。

試写後は会場ロビーでブロワーを顔に当てられて強風を疑似体験して映画の宣伝に出演する方たちを募集していました。(笑)


「イントゥ・ザ・ストーム」は8月22日ロードショー。