WWE Live JAPAN TOUR(2014.7.10@両国国技館)前編 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

昨日、台風が東京を襲う予報の中、両国国技館へ行って来た。
それは、アメリカンのプロレス団体「WWE」の日本公演!
WWEジャパンツアー2014
実に久しぶりの「WWE」。
調べたら、2005年以来の9年ぶりの観戦だ。
それまでは、来日の度に行っていたんだけどねー。
行かなくなった理由は幾つかあるが、その1つに日本で地上波テレビの放送が無くなったのが大きい。
WWEは、自ら“スポーツ・エンターテインメント”と称し、勝負からドラマ展開へとカミングアウトし、選手間や団体との人間模様を売りとしていたので、やっぱりテレビで観なくなると、来日しても尻込みし、足を運ばなくなる。
だが、昨年のテレビ地デジ化に伴い、またテレビ埼玉でWWEが観れるようになり、今回の観戦へと相成った。
最近で気に入ってるのは、まず孤高の3人組「シールド」の一人セス・ロリンズが裏切ってWWEの体制側に参入した展開。
あと一つは、カルト的な不気味さを前面に出した「ワイアット・ファミリー」と言う3人組の存在感。
9年前まで見ていたWWEにはいなかった新しいキャラクターの2組だ。
今回、その2組が来日すると言うので足を運ぶかと、一番安い席を購入。
東京公演は7/10、11の2日間で、2日目にはレジェンドのハルク・ホーガンが登場することとなり前売りチケットは完売!
それもあるが、初日の方がカードが良いこともあり(大阪公演含めてもこの日のカードが一番だと思います)、今ツアー初興行日となる昨日の公演を選んだ。

一番安価なチケットだと国技館の2階席の一番上。
でも、国技館だったら、それでも充分に見える!
東京ドームだったら一番前の席くらい(そんなことはないか)の距離。
2014.7.10眺め
試合までの間、リング上方のモニターで色々と宣伝ビデオ等が流される中、WWE的で面白いと思ったのは、本日唯一のディーヴァ戦(WWEは女子レスラーを“ディーヴァ”と呼ぶ)の内容を「プロレス対決」にするか「ダンス対決」(笑)にするか、それをツイッターで投票して決めるためのヴォートを行なっていた。
ディーヴァ対決投票
さすがエンターテインメント性を重視したWWEならではの趣向である。

オンタイムでショータイム。
試合が始まる段階で、客入りは5割~6割くらいか?(台風の影響で当日券は伸びなかったろう)
それでも、開始のカウントダウンに観客の声が響き、下手な国内のプロレス興行で満員になった場内よりも盛り上がった感じがある。
これもまたWWEの良さ!
日本人もアメリカ人になった気分で一緒に参加しちゃう楽しみ方というのがあるのだ。
第1試合は、ドルフ・ジグラーvsザ・ミズ。
ジグラーの入場時は観客を盛り上げ、ミズの入場では観客を敵に回す、この両者の対比が見事。
試合前に、この関係性を場内に植えつけるのだから、善玉・悪玉の判りやすいプロレスの図式となり、観客も迷わずリアクションできる。
ジグラーvsミズ
テレビで観るWWEの試合は、注目の試合以外は、その人の必殺技(でも、たいがい大した事無い)ですぐ勝負が着くが、日本を意識してだろうか?それともテレビ放送でない興行ではこうなのか?
意外や、しっかりとプロレスを見せる2人。
バックドロップのやり取りや、4の字固めの攻防など、クラシック・スタイルをも巧みに取り入れて、12分58秒、ジグラーがエビ固めの3カウントを奪取し勝利。
第1試合としてはベストな対決だったと思います!

第2試合で、早くも注目の3人組“ワイアット・ファミリー”からルーク・ハーパーとエリック・ローワンが登場!
ワイアット・ファミリー登場
場内が真っ暗になり、観客が放つ光が無数に広がる。
そんな中で、ハーパー、ローワンがリングイン!
対するは明るい黒人選手2人、コフィ・キングストン&ビッグEのタッグチーム。
ハーパー&ローワンvsコフィ&ビッグE
実はワイアット・ファミリーの2名である、ハーパーはかつて「ドラゴンゲート」で、ローワンは「プロレスリング・ノア」で研鑽を積んでいた過去があり、日本のプロレスに通じている。
試合は、ハーパー、ローワンともキャラクターである不気味さを醸しだすも、ここが日本だからなのか?意外やプロレスをやってくれていた。
14分49秒、コフィが自己の得意技“トラブル・イン・パラダイス”を放つもハーパーがキャッチ。
しかし、勢いに乗ってスクールボーイで丸め込みコフィが3カウントを取り、コフィー&ビッグE組みの勝利。
当然、負けて悔しいワイアット・ファミリー組みは、ハーパーはコフィを殴り倒し、ローワンもビッグEにジャンピング・ボディープレスを入れ勝者組みを沈めてしまう。
マットを降りた後に、リングイン用のWWEならではの大きめの鉄階段を蹴飛ばし破壊して引き上げていった。

第3試合は、NXT王座戦。
「NXT」とはWWE本体に合流するまでの若手のマット。
野球の2軍みたいなもの。
カードは、チャンピオンのエイドリアン・ネヴィルにサミ・ゼインが挑む。
まずは、挑戦者のゼインが入場するや、この日初めてのマイク・パフォーマンス。
S.ゼイン挨拶
若手にマイク・アピールさせるなんて意外と思って見てたら、なんか日本に戻って来れて嬉しいみたいなことを言ってる。
後で調べたら過去「ドラゴン・ゲート」や「DDT」で活躍していたんですね。
そして対する王者エイドリアン・ネヴィル。
見た様な気がするなと思ってやはり調べたら「ドラゴンゲート」代表で「新日本プロレス」にも参戦した“PAC”だった。
PACの新日参戦時の映像はまだ、家のHDDに残っているほどインパクトのある空中技の使い手だった。
こちらの試合は、若手、軽量ならではのスピード感ある試合運びで、11分38秒、走り込んできたゼインに対し、ネヴィルがエプロンからのジャンピング・キックを見舞い必殺技レッド・アローを決めて3カウントで勝利。
A.ネヴィルvsS.ゼイン
試合後、両者は握手を交わしリングを降りた。

第4試合で、現在WWEを熱くしている「シールド」の裏切り劇の試合が行なわれた!
2人になったディーン・アンブローズとロマン・レインズ対シールドの裏切り者セス・ロリンズとケインのタッグマッチ。
まずはセス・ロリンズがリングイン!
セス・ロリンズ
現在「マネー・イン・ザ・バンク」の保持者ということでその資格を示すアタッシュケースを持って登場!
(「マネー・イン・ザ・バンク」は、タイトルマッチ挑戦権が入った鉄製のアタッシュケースで、これを得た者は好きな時にタイトルマッチ挑戦を行使できるというオプション。)
両チーム入場するやの乱闘で試合開始。
シールドのアンブローズ、レインズ、対するロリンズともはやWWEの重鎮であるケインの存在感で見入ってしまう。
アンブローズvsロリンズ
レインズvsケイン
4者4様の攻防が繰り広げられる中、18分39秒、ロリンズが持ち込んだ「マネー・イン・ザ・バンク」のアタッシュケースでレインズを殴打。
ここでレフェリーが反則負けを要するベルを鳴らすよう指示してしまい、試合終了…。
WWE的であり、プロレスでよくある結論でもあるが、ちと残念な結果。

で、ここで一部終了で休憩に入る。
長くなったので、後編はまた明日にでも記します

今回のWWE Live ジャパンツアーは、
本日、7月11日@両国国技館(完売)
明日、7月12日@大阪舞州アリーナ
で公演が続きます。