モヤモヤ ブラ 散歩~十二回目は十二社関連へ…(後編) | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

前回に続いて、十二社(西新宿)散歩の続き。

十二社(じゅうにそう)~熊野神社に隣接する、「新宿中央公園」に寄る。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-新宿中央公園1
上掲が、新宿中央公園の顔であり、正面口となる「水の広場」。
真正面に見える水が流れる壁のようなものは何故か「新宿ナイアガラの滝」と名付けられている。
しかもその「新宿ナイアガラの滝」の裏は、よりにもよって「新宿白糸の滝」と名付けられ、リバーシブルの滝。(笑)
ただ、この日は「新宿白糸の滝」に水は流されていなかったけど…。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-新宿中央公園2
「新宿白糸の滝」越しの高層ビル群。
9歳から23歳まで新宿に住んでいた。
小学生の頃は、自転車に乗ってよくこの公園にも遊びに来た。
あの頃、子供も大人もカップルも多く見かけたが、ある時代からホームレスの人達の方が多くなってしまった。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-新宿中央公園3
ちょっと前よりは少なくなった気もするが。
早く、ホームレスの人達の姿を見なくなるような時代になって欲しい。
(ホームレスを目障りという意味でなく、住むところや仕事に困らない時代になってほしいという意味です。)

園内を歩いていると、懐かしいものを発見。
$新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-富士見台1
ちょっとだけ小高い場所にある休憩所。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-富士見台2
名前が付いてました。
$新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-富士見台3
「富士見台」と言うそうです。
これが作られた頃は、ここから富士山が見えたのでしょう。
今じゃ、日本で最も高層ビルが密集する場所となり、富士山なんてどう考えても見えやしません。
説明にも書かれているように、この辺りは淀橋浄水場というそれこそ大きなプールのようなものが幾つもあって、一面だだ広い平原みたいな所だったはず。
実際、自分も子供の頃は都庁のある場所や高層ビルの建つ前はただの広場が幾つもあっただけでした。
その場所を利用して甲斐バンドが野外ライブとか演ったり、ミュージカル「キャッツ」の暫定劇場が建てられてしてましたね。
で、この「富士見台」の説明をさらに読むと「飛び石は浄水場の壁に使われていた明治30年頃の古いレンガを使用」だと。
これですね。
   ↓
$新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-富士見台4
なんか、室町時代(熊野神社)、江戸時代(十二社池)、昭和(御大典記念碑)、明治時代と1時間強のうちにタイムトラベルしている感じ。(笑)
あと、この富士見台は映画「ねらわれた学園」をはじめ多くの映画・ドラマのロケで使用されてました。
ま、この「新宿中央公園」自体がロケでよく使われるんですが。

さらに園内を散策し、南へ進み、公園大橋を渡ると「ちびっこ広場」と呼ばれる、いわゆる児童遊園のようなエリアがある。
ここも昔からあったけど、だいぶキレイに整備されました。
$新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-ちびっこ広場1
自分が子供の頃には無かったアスレチックフィールドぽい遊具なども。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-ちびっこ広場2
その先に、お!見覚えのある遊具を発見!
$新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-ちびっこ広場3
このちょっと変わった形のすべり台。
これは昔からありました。
でも、すべり台下からてっぺんへ抜ける通路のようなものが無くなっており、金網で塞がれている。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-ちびっこ広場4
ありゃ…、なんか事故でも起きちゃったのでしょうか…?
ちょっと寂しい気もする。
そうだ、この遊具も「仮面ライダー」(V3の時代だったか?)のロケで使用してました。
テレビでは地下にある敵のアジトから地上へ抜ける梯子を昇ると、この遊具のてっぺんへ出てくるという、子供ながらも「それは、どう考えてもありえないだろ」と思って見ていたのを記憶している。(笑)
ロケ地ついでに、もうひとつ。
中央公園のメインとこの「ちびっこ広場」をつなぐ「公園大橋」の下にある交差点「新宿中央公園南」から南方面、首都高速の出入り口に続く道路。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-新宿中央公園南
ここはドラマ「太陽にほえろ!」の初期シリーズで“マカロニ刑事”こと萩原健一がオープニングテーマの途中で走っているシーンのロケ地です。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-新宿中央公園南(太陽にほえろ)

さて、この西新宿を開拓し熊野神社も祀った鈴木九郎なる人物をリスペクトということで、もう1箇所行ってみることに。
前のスレッドで記したように、極貧の鈴木九郎はある日、馬を市に出す際、観音様に「もし高値で売れ、大観通宝が入っていようものなら、その大観通宝は全て差し上げます。」と祈願したところ、高値で売れて入ったお金は全て「大観通宝」だけだったが全てを観音様に上げたことから、お金に恵まれるようになった、という言い伝えがある。
現在の中野坂上から西新宿一帯を整備し、資産を増やしたことから「中野長者」の異名を持つまでになる。
だが、不幸もあり、一人娘の小笹を病で亡くしてしまう。
あまりのショックから、仏門に入ってしまう。
そして、自身の住居を寺に変えてしまったという。
その寺が現在の「成願寺(じょうがんじ)」だそうだ。
この「成願寺」は西新宿のお隣の中野区本町にある。
山手通りと神田川が交差したそのちょっと北に位置する。
その山手通りと神田川が交差する橋を「長者橋」と言うそうだ。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-長者橋
その北先、山手通り沿いにある、見た目からしてお金のありそうな門構えのお寺が成願寺だ。
$新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-成願寺1
中へ入ると…。
本堂の前にお香を供える施設がある。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-成願寺2
そのお香を供える施設の屋根を良く見ると…。
$新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-成願寺3
なんと!「大観通宝」が多数!!(笑)
いやいや、参った。
そして私はと言えば本堂にて、熊野神社同様たった十二円(十二社と言うことで)の賽銭を入れ、「私も長者にしておくんなさいまし!」と空しく祈るのでした…。(苦笑)