前回のパート1では、小橋の引退セレモニーと引退記念試合についてのみ書きましたが、今回はそれ以外の部分に関して。
パート1でも書いたように、全編とにかく小橋氏の人柄がそのまま大会になり、その空気で満たされる大会でした。
そもそも昨年末に、引退表明をしてから、引退試合は絶対生観戦しようと決めていたが、チケット発売に関してなかなか発表されぬうち、日々の忙殺が上回り、気がつけば知らないうちに地味に発売されていた。
慌てて各チケット発売会社を調べるもソールドアウト…!
しばらくして、予約キャンセル分や見切れ席のような売れ残りとなった席の発売が発表されたので、そこの機会に賭けてみるも「あっ」と言う間にを超えて「あっ」と言う前に売り切れた。
仕方なく、ヤフーオークションを覗くと、さすがに最後の試合ということもあり高額設定あるいは安目の設定も次から次へと入札が重なりやはり高額化している。
そんな中で本来一番安い¥4,000の席を¥4,999で2枚ペアのものを落札できた。(ふ~。)
とにかく入場チケットは全く無い状態にまでになったのであった。
(その後、パブリック・ビューイングやCSでの中継など、間接的にこの大会を見る方法もどんどん出てきた。)
そして当日。
17時開演なので、知人と16時30分に会場の日本武道館敷地内の待ち合わせをしていたが、小橋選手の最後なのでパンフレットくらい買ってから入場しようと思った。
(武道館は場内の共有スペースが狭いので、大体場外に会場即売テントを張って物販を行なっている。)
なので、約束より早めに行こうと15時50分頃最寄りの九段下駅から外へ出ると、ものすごい人!
しかも強雨もあり、みな傘を差しているので、そのせいもあり進まない進まない…。
やっと歩道から武道館入口をつなぐ入場口まで来ると、そこにものすごい数の人が蛇行して列を作っているではないか?!
「?」と思うやそれがグッズを買おうとしている列だと判明。
大雨の中、こんなに並んでまでパンフレットを買う気力は私には無い…。
諦めて、会場へ向かう流れに乗るも、この流れも止まってはちょっとだけ牛歩という動きが続き、結局地上に出てから武道館に到着するまでに20分もかかった!
武道館の建物に入るところも傘の長蛇。
加えて、待ち合わせや友人を探す人なども一斉に溢れ、とんでもないことになっていた。

16時30分に待ち合わせた知人も少し早めに到着する計算で来たようだが、結局落ち合えたのは16:45過ぎ。
ただ、この時間には人も落ち着いてきた感じで並ぶことなく武道館内に入れた。
場所は2階の上から数えて何番目というくらい上のほう。

ちなみにこの大会のカードはと言うと。
【第1試合】
渕正信(全日本プロレス)vs熊野準(ノア)
【第2試合】
SUWA(フリー)&平柳玄藩(ノア)vs石森太ニ(ノア)&小峠篤司(ノア)
【引退セレモニー】
【第3試合】
本田多聞(フリー)&志賀賢太郎(フリー)vs鈴木鼓太郎(フリー)&青木篤志(フリー)
【第4試合】
森嶋猛(ノア)&井上雅央(フリー)vs 天龍源一郎(フリー)&小川良成(フリー)
【第5試合】
杉浦貴(ノア)、モハメド・ヨネ(ノア)、齋藤彰俊(フリー)
vs
棚橋弘至(新日本プロレス)、永田裕志(新日本プロレス)、小島聡(新日本プロレス)
【第6試合】
丸藤正道(ノア)&鈴木みのる(パンクラス)vs高山善廣(フリー)&大森隆男(全日本プロレス)
【第7試合/メイン・イベント】
小橋健太(フリー)、武藤敬司(全日本プロレス)、佐々木健介(ダイアモンドリング)、秋山準(フリー)
vs
KENTA(ノア)、潮崎豪(フリー)、金丸義信(フリー)、マイバッハ谷口(ノア)
すんごい顔ぶれ!
でも当初はイマイチ魅かれないマッチメイクだったんすけどね。(苦笑)
特に、小橋の試合はシングルか、せめて2対2の4人タッグくらいで見たかったというのが本音。
でも怪我がどこまで回復するか判らない状況でもあったので仕方ないですね。
現ノア所属選手、ノアをリストラされた選手、全日本時代一緒だった選手、そして今の全日本、新日本、加えてフリーで名の通った選手たち、を一同に集めている。
小橋の人柄に加え、プロレス業界に気も遣って、考え抜いたカードであると思います。
さて試合ですが、第1試合はかつて小橋に稽古をつけた渕選手がノアの新人熊野選手と闘う。

いつになく渕が真剣に(失礼!)いや、何かを伝えるべく熊野と試合をしている感じだ。
第1試合から観客の声援とリクエスト(?)に応え、渕が老体に鞭を打って頑張ってくれた。
もちろん渕選手の勝利。
第2試合はノアのジュニア戦士3人とノアOBによる、Jr.ヘビー級の4人タッグ。

石森は相変わらずいい動き!
ぜひ、石森太一vs飯伏幸太(DDT)のシングル戦を実現して欲しい!!
初めて見たが小峠篤司の動きも良かったです。
あと何かがあればきっと丸藤~KENTAの次のポジションを担えるのでは?
試合は5分強だろうか経過した辺りで、SUWAが小峠~石森の攻撃を受けた際に事故で足がおかしくなったようでリングで横になったまま苦しみ起きることが出来なくなった。
ここで石森がカウントを取りに行って終了。
きっと本来の試合展開でない状況で終ってしまったのだと思う。
リングに担架が運ばれ、SUWAは退場した。
小橋引退セレモニー後の第3試合は個人的にちょっと気にしていたカード。
何故なら、ノアで小橋をリーダーに「バーニング」というチームを結成していた頃のメンバーが4人集まってのタッグマッチだから。

ちなみに鈴木と青木は現在「全日本プロレス」のアジアタッグ王者でもある。
その2人にコミカルな要素も持つ先輩2人がどう闘うか?

前半こそ、先輩2人の個性が先行する感じだったが、やはり若きタッグチャンピオン!
後半は、相手の動きも計算して自分たちのペースに持ち込み、現タッグチャンピオン・チームの勝利。
第4試合は、なんといっても還暦を過ぎていまだ現役レスラーの天龍の登場。

こういう場ですから、やはり天龍フィーチャリングな展開で、天龍組みの勝利。
最近、髪を短く刈った天龍源一郎って、小田和正が太ったらきっとこんなんじゃねぇ?という風貌に思えるのは私だけ?(笑)
ここで休憩に。
ビールを持ち込んで飲んでいたので、尿意は無いものの一応トイレへ向かうももの凄い行列!
でもそのおかげで場内でも本大会のパンフレットを売ってるのを発見できた。
席を戻る途中に購入。
ラッキー!
しかし、この日の武道館は超満員!
なんでも1万7000人以上だとか。

360度こんな感じです。
プロレスでこんなに人が入ってるって何年ぶりだ?
(私は行ってないですが復興記念大会の「ALL TOGETHER」はこのくらい入っていたと思いますが、それはそれで当然として。)
それに加えて女性率が高い!
しかも結構綺麗な人が多い。
さすが小橋!(笑)
第5試合はプロレス界の最大手「新日本プロレス」が参戦。

普段ならブーイングが出るであろうノア・マットながら、この日はファンも特別という感じであろうか。
新日本の3選手にも暖かい声や拍手も起きるし、小島も永田もお約束のフレーズやアクションを早くも繰り出す。
最後はやはり棚橋が、齋藤をハイフローで仕留めた。
第6試合は、きっと仲間割れなど起きて、この日唯一のヨゴレのような展開になると予想。
だって、この面子ですもん。

丸藤が先日怪我をして戦列離脱したがこのために再びリングに上がったが、やはり動きが本来とはちょっと違う。
その丸藤を高山のエベレスト・ジャーマンで下す。
またこの日は“世界で一番性格の悪い男”鈴木みのるがとてもいい奴になっていた。
当初の予想とはまるで違っていた。
やはり小橋の人徳であろう。
小橋選手の引退セレモニーと第7試合である引退試合はパート1である前スレッドをご覧下さい。
また、大会の全貌や各試合の詳細はこちら(sportsnavi)をご覧下さい。