しかも暖かい!
まるで春のよう。
さて、本日外出時に、とある路地を入ると、至って普通な民家の屋根の方を指差して見ている親子がいた。
釣られて視線を向けると、鳩が何羽かいる。
が、よく見ると、そこは鳩舎になっていた!


現代では見なくなった鳩舎。
いや、懐かしい!
昔は、鳩レースや情報伝達ツールとして鳩を飼っていた家がそこそこあった。
情報・報道機関の王者の新聞社だって各社で鳩を社屋で飼っていた。
それが「伝書鳩」。
ご存じ無い方もいるかも知れないが、鳩は帰巣本能に秀でていて、飼い易い方の鳥類だったので、昔の新聞記者などは事件現場に取材に行く際に会社から鳩を1羽持って行き、そこで記事を書いたら鳩の足に着いたカプセルに記事原稿を小さく畳み入れて放ち、社屋に戻ったら担当がその記事を取り出し、活字に直し新聞へとなっていった。
今じゃメールで記事送信だろうが。
またレースもその帰巣本能を利用し、どれだけ遠い距離をどれだけ早く戻るか、を競わせるもの。
この鳩レースは、昔マンガで『レース鳩アラシ』(?)とか言うのがあって、よく読んでいた記憶もある。
連載は、ジャンプだっけ?チャンピオンだっけ??
子供の頃、やはり伝書鳩を飼うか、またはハム無線で遠くの人との通信が出きたらいいな、と思ったことがあったっけ。(笑)
とにかく昔は鳩を飼っているなんてことが往々にしてあったのだった。
今日見た鳩舎は、ド鳩も入れるくらいオープンな感じだったので、昔はきちんと鳩を飼っていたが、今は近所のノラ猫ならぬノラ鳩に餌でもあげているのかも知れない。
しかし、「鳩舎」なんてすっかり自分の記憶から無くなっていたものを、呼び起こしてもらうきっかけになりちょっとありがたく感じた。