リュック・ベンソン制作の映画で、「ニキータ」、「レオン」に次ぐ女性殺し屋もの。
コロンビア国内で裏社会と接して生きる父母娘の3人家族に、ある日裏社会のボスの魔の手が伸び、この家族皆殺しが実行されるが、幼い娘“カトレア”は子供ながらの小さい身体を利用し逃げ切る。
そして父の遺言通り、アメリカはシカゴに住む彼女の叔父を訪ねる。
その叔父はやはり裏社会の人間で、カトレアは両親の復習のために、この叔父のもとで殺し屋の修行を積み、成長し美しい殺し屋稼業として生きる。
叔父との仕事の合間を見て、両親を殺したコロンビアのマフィアのボスの息のかかった人物をアメリカで次々と殺し、カトレヤ(花)のしるしを残しては、マフィアのボスにプレッシャーをかけていく。
警察の捜査、マフィアとの接触、自分の正体を明かせない恋人との関係、などからカトレアはどう復讐を告げるのか?と、まあこんなストーリー。
ストーリーは至って簡単。
両親の復讐劇ですから。
そうなると、気になるのは「復讐の手段」と「他の見せどころをどう盛り込むか」だろう。
復讐の手段に関しては、先に書いたように関係人物を次々殺しマフィアの関係者にしか判らない花のカトレアのしるしを置いていくところは面白い。
最後の大復讐劇(ボスとそのボディガード)はどうなるのか?!と期待する。
でもね、どうしても最近は竜頭蛇尾と言うか、復讐に向かうプロセスをできるだけきっちり描こうとするので、後半は前半よりも簡単に済まされてしまう感がある。
これは、先日試写に行った「ダークナイト ライジング」も同様。
しかし、アイデアは面白いですよ最後のボスへの復讐手段なんか。
でも、それで息の根は止められないのでは?などと思ってしまう。
(続編制作を見越しての“のりしろ”か?)
他の見せ所は、やはりアクションに期待するところではないだろうか?
その部分では、主役の女優ゾーイ・サルダナ(「アバター」)のアクション力は実際どうなんだろうかと思った。
ボスのボディガードとの直接の格闘シーンで、カメラワークがズームやスライドを多用し、カメラワーク自体アクションをすることで「アクション」を効果的に見せようとしたのかも知れないが、うがった見方をすると演者のアクション力不足を補っていたのかとも思える。
その点では、主役のカトレヤの幼少期を演じた子役のアマンドラ・ステンバーグの逃亡シーンの方がアクションとして凄い!
これはリュック・ベンソン映画「YAMAKASI」でスポットを当て、その後もよく利用する「パルクール」と言うアクションをここでも用いてます。
パルクールは、身一つで走って、跳んで、登ってという動きを実にスピーディーかつアクロバティックに行なう運動。
これを小さな女性(子役の部分はスタントマンでしょうが)が行なうので、「おお、スゴイじゃん」となる。
映画「コロンビアーナ」は気楽に復讐劇を見て、憂さでも晴らしたいという方、リュック・ベンソンのファンなら、とても面白いものになっていると思います。
「コロンビアーナ」は9月1日全国ロードショー。
その帰りに寄った居酒屋でついカメラに収めたもの。

1970年くらいによく定食屋などのテーブルで見かけた占い自動販売機(?)。
でも良く見ると占いを出すためのコインの入り口は黒いガムテープで厳重に止めてある。
では何故、各テーブルにこれを置いてある?と思ったら…。

上から見ると、店員さんを目的別に呼び出せる機能が付いてました!
おお!
昔は、最上部は灰皿機能だったりしたのだが。
ちょっと驚き。(笑)