「J-POP 青春の'80」観覧2~放送編~ | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

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不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

以前NHK-BSの「J-POP 青春の'80」の公開録画を見たことを書いた
昨日(4/27)の夜、それが放送となった。
視た方もいるかと思いますが、出演は、太田裕美山本潤子渡辺真知子
ニューミュージックと歌謡曲の間を行き来するタイプの女性シンガー3組だ。
以前のスレッドにも書いたが、太田裕美はアイドル歌手とフォークシンガーのどちらにもポジションを置けた人だったし、山本潤子は「赤い鳥」~「ハイファイセット」でフォーク~ニューミュージックの中核を成していたが全部と言っていいほど自作でなく提供された楽曲を歌っていた。
渡辺真知子は、自作派だが歌詞は作家に発注することが多く、テレビも賞番組やバラエティー系のものに出ていた。(それ以前は、自作派はラジオには出るがテレビに出ないというのがセオリーだった。)
そして何より3人とも個性的なヴォーカルというのが共通項だろう。

さてさて収録当日は、2週分の収録で1週目は15時くらい観客集合だったのかな?
そして、自分が参加した2週目は19時30分集合。
しかし前の収録が押したようで、NHKの外で待ち、入館後も廊下待ち、とかなりの時間、列を組んだ待った。
やっとスタジオに入ると、スタジオの奥に会議室やプロレスのリングサイドにあるような大きな長机が幾つもあり、その上はもちろん、机の下にみな荷物を置かされる。
また5月近い放送になるので、アウターは脱いで荷物と一緒に置くよう指示が出る。
これは、荷物を持った人々や、コートやダウンを着た人々がスタジオ収録のテレビに映り込むのはまずいからだろう。
そしてスタジオ内に白い線で仕切られた位置に入り、みなオール・スタンディングで収録を待つ。
スタッフの前説で、今回は最も応募数が多かった回だと言っていた。

そしてようやく収録開始。
まずはライブ収録から、最初に登場したのは山本潤子。
「冷たい雨」、「中央フリーウェイ」、「卒業写真」とハイファイセット時代のレパートリーであり、ユーミンのカバーである3曲を披露。
前回のスレッドでも書いたのだがこの人の曲では個人的に「冷たい雨」がいい!
ユーミン本人には他にも代表曲がたくさんあるし、この曲を初めて知ったバンバンのイメージとは違う。
やはり山本潤子が歌う「冷たい雨」が一番好きだ。
だが、この日はあまり喉の調子が良くなかったのだろうか?
本来とても綺麗な声で高音も滑らかに伸びるのに、何か擦れた感じで辛そうに思えた。
また「冷たい雨」で途中、ケーブル接触部のノイズ(「バチッ!って音)が場内に聞こえたがやり直しは無かった。
観客側のモニターだけだったのかな?
続いて「中央フリーウェイ」を聴いていて思ったのは、この曲もいいな、という事。
いや、もちろん名曲なのは承知しているが、これはユーミンのレパートリーというイメージだった。
でも山本潤子さんのテイクもかなり良い。
思わぬ発見!
そして、アコースティックギターを手に「卒業写真」を歌い終えたら、ここでスタッフが出てきて、「卒業写真」をもう一度録り直したいと説明する。
「冷たい雨」でなく?
どうやら、収録側に何らかのアクシデントが起きた模様。
そして観客に「何も無かったように、今日初めて聴いたという顔でもう一度聴いてほしい」と説明。(苦笑)

次に登場したのは太田裕美。
もう50代だと思うが、遠目では本当にあの当時の少女のような風貌。
年を取らない人だ。
まず弾き語りで「雨だれ」を披露。
終わると、また取り直し。
「いやいや、これは長丁場になるぞ」と思った。
招待文には確か22時収録終了とか書いてあった気がしたが、これはすでに押したスタートなので23時にずれ込む事は間違いないだろう。
そして2テイク目を終え、「木綿のハンカチーフ」、「赤いハイヒール」(あった、あった!)の3曲を披露。
声が、年齢を重ねた分強く成長したと同時にあの甘えた感じの声質も強くなってる気がした。

最後に登場したのは渡辺真知子。
この人の登場時が客が一番盛り上がっていた。
その声援にさらに倍の盛り上がりで観客に手を降り答えていた。
もう、元気の塊のような、ポジティブな空気がすぐに場内を包む。
私は、今日の出演者の中で唯一、レコードを持っていた。
ヴォーカル力と彼女のメロディラインが好きだった。
また美人というわけではないが、何か惹かれる顔立ちだった。
しかし、今や大きくご成長されて(笑)、肝っ玉母さんのような安心感がある。
その彼女は2曲しか披露しなかった。
「かもめが跳んだ日」と「口唇よ熱く君を語れ」。
(余談だが、数日前にタレントの松原千明のデビュー作ということでカネボウ化粧品のCMを流したテレビを偶然見たが、そのCM曲が「口唇よ熱く君を語れ」だった。)
個人的には「ブルー」という曲が好きだったし、「迷い道」も聴きたかった。

そして、トーク部分の収録。
この時点でもう22時近くなってたかな?
ここからは、収録タイミングが終わる度に「交通機関に時間もあるのでアナウンスするので帰る方はその都度スタッフの指示にしたがって下さい。」とのこと。
トークは今まで観客が背にしていた側にステージが出てきて、椅子が運び込まれ座っての観覧。
ここでもテレビ的には、女性がまず前の方に座らせられる。
そして司会の大友康平のファンクラブ会員も前に座れる。
そして男性客が座るという順序。
確かに番組的にオッサンが前に集まってるというのも、通常の視聴者からするとちょっと重いだろう。
そう言えば、バラエティ番組なんかをテレビで観ると観客は9割5分くらい女性だ。

さてトーク収録がいよいよ開始となる。
ここで初めて、司会の大友康平が姿を現す。
やはりトークで、太田裕美のアイドル感の話題が。
放送を視た方はその部分もオンエアで使っていたので解ると思いますが、本人は至って普通で衣装や発言も事務所から「こうしろ」と言われてなかったらしい。
逆に、渡辺真知子は事務所から強く「笑うな!喋るな!」と言われていたそうだ。
それは、まだ若かった当時から今のような豪放でオバサンのような笑いと喋りだったようで、事務所からそれを直すために話し方教室へ通わされたらしい。(笑)
そんなトークを1テーマ終わるごとに、「もう帰らないとマズい方はいますか?」と案内がかかる。
私も滅多に無い機会なので、できるだけ最後まで残ってみようと思ったが、放送上では半田健人のコーナーの収録に入るところで23時15分くらい。
NHKからだとバスが便利なので、ここで断念。
半田健人は、「タモリ倶楽部」などでも昭和の音楽に造詣が深いのを知っていたので、どんな事を話すかその場に立ち会ってみたかったが、とにかく残念。
このまま収録最後までいたらNHKを出る頃には日付が変わっていただろう。

今回の放送、再放送が明日(4/29)13時から、同じくNHK-BSプレミアムにてオンエアとなります。
ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。