ソウルシンガーのホイットニー・ヒューストン死去が報じられていた。
80年代を代表する5本の指に入る、時代を彩ったシンガーだった。
母にシシー・ヒューストンを、叔母にディオンヌ・ワーウィックを持つ、シンガーのサラブレッドだ。
そしてルックスに恵まれ、元はモデルからのスタートというところもあり、彼女がデビューした頃は超鳴り物入り大型新人が彗星のごとく登場!といった感じでマスコミがこぞって紹介していた。
彼女の初来日公演を武道館で観た。
確か、都内に交通規制か何かがひかれていて、ホテルから会場までホイットニーはバイクの後ろに乗って移動してきた、と言ったことも話題に上がったことを覚えている。
武道館の2階の上から何列目といった席から見ていたと思うが、スラッとした容姿、細いのに高く大きく伸びる歌声は確かに素晴らしかった。
“Saving All My Love For You”では、もう周囲のカップルの密着度が上がる上がる!(笑)
ちなみに私はと言えば、ソウル、ロック好きの野郎の同級生と行ってました。

これが、その時のパンフレット。
1986年の11月だったんだ。

そしてページをめくると、いきなり丸井とヤマト運輸のWプレゼンツ(協賛)。
タイアップが2つもつく時代と逸材だったんですねー。
その後、映画「ボディーガード」の出演とそのサントラでセレブの最高峰にまで登りつめるも、ボビー・ブラウンと結婚し、このボビーがどうにもダメな奴だったようで、ホイットニーもつられるように低迷していった。
また、ブラックミュージック・シーンはヒップホップがメインストリーム化し、ホイットニーの名曲の数々はむしろアンチとされ、ブラックミュージックの中でも白人に媚を売ったポップスなどと貶されていく。
そんな中で本人は、薬、アルコール、セックスなどの中毒患者になっていってしまう…。
そして、一昨年は復活をアピールする日本公演を行なったが、行った人に聞いたら「残念だけど復活にはまだ遠い歌声だし、なんか客席に子供を連れてきたのか、そっちにばかり手を振ってるし…」とのことだった。
それでも、多分それなりにきちんと復活するんだろうな、とは思ってたりしたが。
マイケル・ジャクソンが80年代の男性のソウルミュージックの成功者なら、その女性版はこのホイットニー・ヒューストンだろう。
マイケルに続きホイットニーまで逝くとはねー…しかも私とおない年。
ご冥福をお祈りします。