(んんん。。。せっかく書いたのにアメブロの不具合で日付が変わってのアップとなってしまいました…。)
昨夜、仕事でパソコンを使用後、何気なくネットのニュースの端っこに私の出身校が明日(16日)に早稲田大学と神宮で野球の試合をやる、という見出しを見つけた。
何それ?とよく読むと「明治神宮鎮座九十年記念明治神宮野球大会」というのを、この時期開催しており、要は高校・大学の野球部がそれぞれ所属する大会の優勝校が集い、その中で「高校・大学で各1位を競う」というもの。
「そういえばそんな大会があるのは知ってた」レベルの私。
私は神奈川大学という文字通り神奈川県内にある私大を出た。
「神奈川大学出身です。」と言うと、たまに地方の方や、年配の方に「国立の大学行かれたなんてご立派なこと!」と言われることもあり、それが意外に多かったり、苦学生で二部出身だったり、また神奈川大学をこよなく愛する方には申し訳ないが、これと言って何か凄いエピソードを持つ学校でもなかったので(少なくとも私が通った頃は)自分の出身大学の話などもう10年以上した記憶が無い。
それでも、この大会の準決勝戦に東京六大学大会で先日優勝した早稲田大学と、関東5連盟の第二代表となった私の母校がそれぞれ勝ち上がって、本日戦うことになったのである。
地方の一私大である私の出身校である神奈川大学(略して神大)が、明治神宮球場で早稲田大学と試合をする。
しかも斎藤、大石、福井と先日のプロ野球ドラフトで1位指名を受けたピッチャーが3人もいる、この2010年にだ!
今日は平日なので悩んだが、仕事は明日に回して、神宮へ向かうことにした。(笑)
先日の50年ぶりの東京六大学早慶優勝決定戦を観た
ばかりで、あれが今年最後の野球観戦と思っていたのだが…。
今だiPodを持たないのでMDに神大出身者のメンバーがいる、私の好きな「NOBODY
」のディスクを入れて、再びチャリンコを漕いで神宮球場へ向かった。
神宮球場に到着したのが、13時前。
場内に入ると、第2試合の高校生大会がちょうど終わるところ、スコアボードで対戦校を見ると「日大三高vs浦和学院」だ。
その後、1塁側に早稲田大、3塁側が神奈川大。
3塁側から1塁側を見ると、さすがに平日の昼間で、六大学大会でも早慶戦でもないので、前回見たのとは全く違って人が少ない…。
それに比べて3塁側は、天下の早稲田大との対戦で、応援団、チア、吹奏楽部、フルメンバーで応援に来ているように見える。
そして、スターティング・メンバーが発表。
早稲田はやはりハンカチ王子の斎藤投手が先発投手だ!
そして、神大は、2年生の板谷投手。
選手、在籍学生、関係者、神奈川大学を愛する方々には失礼だが、正直、神大が今の早稲田に勝てるとは思わずにいるので、どのくらいの差があるのかを見ておこう、と思って観戦したが、これが意外に好勝負を展開。
つい私も、目の前や周囲で応援する人々につられて、配られた紙メガホンを叩きながら応援。
これまでこの神宮球場で、六大学や東都大などの大学野球を何度か観てきたが、やはり出身校でないので応援すると言うより、目前の試合やそのときのチームの状態などを観ている。
それが、やはり出身校となると(10年以上も出身大学の話などしていないにもかかわらず)応援するものなのだな、と判った。
また、こういう観戦はやはり楽しいものだと実感。
試合は、神大はフォアボールが多いもののヒットはあまり打たれない。
3回にフォアボールで出塁後に初ヒットがタイムリーとなり早稲田が1点先取。
やはり、早稲田が先制した。
しかし、早大・斎藤投手が投げた5回までに打たれたヒットはこれ1本。
対して、神大は同じ5回までに斎藤から3本のヒットは打っている。
3本ではあるが、あの斎藤から打った3本なので意味合いが違うだろう。
そして5回に打った3本目のヒットはタイムリーとなり、1対1の同点に持ち込む!
ここで、3塁側の応援は大きく盛り上がり、点を取った喜びを分かち合う、応援フォーメーションを、応援団、チア、吹奏楽部が始める。
その時、通路側に座っていた私の横にチアガールの一人が来て、通路を挟んだ逆側の女性客をけしかけて、肩を組んだ。
その後、私の方を見たので、(普段、シャイな)私の方から肩を組むようにジェスチャーをして、私の逆側にいた初老の男性客にも肩を組んであげた。
こういうシーン、ここ神宮で何度も見た光景だが、まさか50前のおっさんになった私がやるとは思いもしなかった…。(笑)
でも、これがほんの瞬間だが良いふれあいとなった。
肩を組んでの応援の後、チアガールの子にハイタッチをしたら「ありがとうございます!」と喜んでくれて、そのまま通路を挟んでの女性客にもチアガールがハイタッチを求めていったほど。
そして、私のもう片方にいた初老の方にも会釈したら、そこからその方が色々と話かけてくれて、私よりもさらに10年以上も前に神奈川大学で応援団をしていた方だと言う。
その方は、(今、初老の方の世代はほぼそうだと思うが)当時貧乏学生で、大学に行けるとしたら学費の安い神大へ行くしかなかったし、応援団に入ると給付金を貰えてそれで学費と生活費を工面したようだ。
そんな会話ができるのも、こういう場だからこそと実感。
再び試合の話に戻ると、5回で斎藤投手がマウンドを降り、6回から大石投手が登板。
(ここから撮った写真が何故かカメラのメモに入っており、PCにダウンロードできず…、DLできるようなったらまた掲載するつもりです…。)
神大も途中からピッチャーが代わり、後半戦に突入。
しかし、8回早稲田の攻撃時に、やはりフォアボールがらみで満塁となり、ここで完全に早稲田が試合のイニシアチブを握るや、一挙に連打、3点を取る。
そして大石投手は何の不安もなく投げきり、試合終了。
4対1で早稲田大学の勝利。
負けたものの、自分の出身校の野球の試合を観るのも、たまには良いものだと思った。
今日出会った、神奈川大学の選手、学生、OBの方々に感謝である。