ヴァンクーバー冬季五輪も佳境を迎え、ますます盛り上がって行くのでしょう。
日本では、女子フィギュアスケートが始まるので、より一層の盛り上がりを見せるのは必至です。
先に終えた男子フィギュアスケートも、高橋大輔選手が日本で初めて男子フィギュアのメダリストとなってめでたい限りです。
この男子フィギュアスケートでは「靴ヒモ」が明と暗を分けたドラマがありました。
「靴ヒモ」と言うと、多くの方が織田信成選手の演技中に靴ヒモが切れて競技中断になったことを思いだすでしょう。
実は、高橋選手の靴ヒモも切れかけていたのです!
先ほどテレビで、高橋選手のインタビューで話していました。
もうずっと馴染んだスケート靴なので、靴ヒモが切れかけていたのは判っていたのだが、ヒモを変えることで織田選手同様に馴染んだ感覚を失いたくなかったので、そのまま誤魔化しながら使用してきたと言う。
その靴ヒモが切れかけているのを、高橋選手の育ての親である長光歌子コーチが「靴磨くから貸して」と靴を預かり、ヒモを変えてしまったのだった。
高橋選手の性格を熟知している長光コーチはもちろん黙ってスケート靴を返して知らん振りしていたそうだ。
当の高橋選手は、天然な性格なのか、意識が試合に完全に行っていたのか、戻ってきたスケート靴の靴ヒモが新しいのになっていたのに気付かなかったと言う。
普通、履く時に気付くだろ!(笑)
しかしそのことが高橋選手に、日本男子フィギュアに、メダルをもたらせた(と言っても過言ではない)のだからすごい話だ。
靴ヒモが切れたか切れなかったかがこんなに大きく明暗を分けたと思うとドラマを感じる。
織田選手も彼のコーチも悪いとは全く思わない。
ただ、長光コーチのちょっとした思いやりこそがメダルに届いた陰の実力ではないだろうか?
ちょっとした思いやりが大きな成功をもたらすということの証明となったと思う。
そういえば、私の一番愛用のブーツの靴ヒモがやはり切れそうなんだよなぁ…。(苦笑)