野球観戦〜ビアガーデン〜一人きりの戦い | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

 今日、東京で今年初めてのプロ野球のオープン戦が行なわれた。
明治神宮球場での東京ヤクルトスワローズvs埼玉西武ライオンズだ。
このオフシーズンに同球場はかなり大がかりなメンテナンスが行なわれていたようで、人工芝、スクリーンボード、内野席の一部が昨年までと変わっていた。


 野球は好きではあるが、贔屓のチームがあるわけでもなく、野球自体に詳しいわけでもない。
 しかしながら、ここ何年間も必ず毎年野球は年10回近くは直接球場に足を運び観戦する。
もともとは何年か前のよく晴れた休日に、あまりに天気が良いので「ひなたぼっこをしながら、ビールが飲みたい」と思い、一番健康的で自分にとって楽しそうなシチュエーションで飲むなら?と考えた結果がプロ野球のデーゲームを見ながらビールを飲む!というもの。
夏前の天気がいい日は半裸でグビグビとビールを飲みながら、目の前の野球を見ていれば長時間退屈しないでいられる。
だから、好きなチームなどなくても構わない。
酒も強くないので、眠くなったら寝る。
ただ「ひなたぼっこ」もあるのでドーム球場はNG。
(とは言え、たまにはドームのデーゲームも行きますが…来週はそれ。東京ドーム行きます。)
 最初は、東京近郊ではロッテ戦しかなく千葉マリンスタジアムへ行った。
マリンスタジアムはとても好きなのだが、往復に結構時間・交通費もかかるので、神宮球場での「観戦」&「ひなたぼっこ」&「ビール」が多くなってきている。
 野球場が私のビアガーデンなのです。(笑)


 今日は先に書いたようにヤクルト戦だったが、明治神宮球場は学生野球の本場。
ハンカチ王子の試合は、ほら神宮でしょ。
六大学、東都リーグ、高校野球も年間通してよく使用する球場です。
したがって、昼間の時間帯は学生野球が主で、昼間のヤクルト戦って特にシーズン中はとても希少です。
 なので、神宮で昼間に野球を見る時は大学野球が多い。
 大学野球だと、こちらも選手も知らないし、やはりプロに比べると小じんまりした野球にもなりがちになるし、プロ野球に比べると退屈しそうになる場合もある。
しかし面白いもので、そんな時は応援団の方が目を引く時も多々ある。
炎天下、長く黒い学ランを着て声の限りに応援する者。
どんなことがあっても決して笑顔を崩さぬに激しく踊るチア。
かならずしも上手いとは言えない、また少ない人数であっても音を鳴らし続けるブラスバンド。
時に、野球以上にこちらの胸を打つこともあった。


 今でも覚えているのが、2005年5月3日の東洋大学の試合。
通常、応援団部は何人もいて、メインで応援する人物は2人くらいで交互にやっているように見受けられるのだが、この日はたった一人の応援団部員だった。
彼以外、応援団部員が来ていなかった。(チアガールたちはいたが)
 一人の青年(私の中学の同級生に似ていた…そもそもはそう思って目に留まったのだが)がずっと応援し続けていた。
離れたところに座っていたのでよく聞えなかったが、「一人でも俺は負けないぞーっ!」みたいなことを叫んでいたような気がする。
彼は最後まで明るく頑張って応援していた。
 野球のマウンドやバッターボックスとは違うところで、たった一人で、相手のチーム、相手の応援、自分のチーム、母校の応援に来た者たち、そして自分自身と、戦っていた若者がいた。
自分より20歳以上は年下だと思うあの青年に、あの日「喝」を入れらた気がした。