怒涛の1週間が終わって無事に土曜日を迎えた。
元々、勉強自体は得意ではないものの、学ぶことは好きなので亀の歩みでも何かを始めるのはワクワクするタイプである。
授業はまだ1週間しか経っていないものの、大学自体は今のところとても楽しい。
各授業の先生達、さすが語学学科の教授達だけあって皆最低2カ国以上は話せる。
ある先生は5カ国話者、マルチリンガルだからか生徒達の母国語にも興味津々。
教授によっては質問さえも英語禁止にしている人もいるが、この先生は分かる言語なら何語でも質問ウェルカム、呼び方も”私はみんなと同じ、私たちはチームだから”と”vous” ではなく”tu”で呼んでほしい、”professeure”ではなくprénom(ファーストネーム)で!質問はいつでもOK、私のメールアドレスはこれだよ!とフレンドリー全開で最高。
この授業、朝8時半からで日の出が8時頃なのでもう日の出と共に登校、キツーと思っていたけれど、この先生なら早朝登校も頑張れそう。
クラスメート達はこの1週間で各先生の初回授業の度に自己紹介をしたのでもう一通り全員の情報を把握した。
アメリカ(メキシコのミックス)とブラジル組、ジョージアとシリア組は既にコンビ結成された模様。
前組は年齢が近いギャル、後者はこのヨチヨチ歩き組の中で唯一日常会話仏語OKということで各々シンパシーを感じているらしい。
後は割りと群れる事なくみんな仲良しって感じ、特にバングラディシュ出身の2人がムードメーカーになっていてそれがいい雰囲気を出している。
(例の香港女史は既に私の挨拶にも返事すらしなくなり、チームギャルにくっついている。)
そしてそして南米組(チリ、コロンビア)、英語が苦手みたいなのだけれど、私の授業内での自己紹介で”スペイン語ちょっと話せます”を聞きつけてチリ出身の女性が話しかけてきてくれた。それをきっかけに他の南米組とも話してみんな穏やかで印象◎
金曜日はチリ出身の男の子が”ラーメン”と大きく書かれたTシャツを着て来て日本食好きだと判明。
そしてそして驚きだったのが中国出身の女性である。
中国語しか話せないということでいつも香港女史が通訳していたのだけれど、ある時いきなり日本語で話しかけられた、日本に2年間留学していたらしい。
そして、そこで知り合ったフランス人と結婚してここに引っ越してきたそうなのだが、ご主人、同じ大学の日本語学科の大学院に通っている学生だとか。将来は翻訳家として日本に戻りたいと。
驚きなのは夫婦の共通言語は日本語で、更に1歳半の子供がいて、家族3人で学生寮に住んでいるのだ。
(私の苗字は○○だといくら説明しても”家族の名前は何だ?松本か??”と何度も聞かれた、本当にこの夫婦の会話は成り立っているのか一抹の不安が過ぎっている。)
全く勉強していなくてもパートナーの言語というのは日常的に耳にするから自然に少しは身についていくと思うのだけれど(少なくとも私はそうだった)、彼女は全く、本当に全く分からないらしい。
アルファベットの段階で既にフリーズしてたのを見ているので本当に分からないのだろう、これで欧州に移住したなんてある意味凄い度胸である。
彼女は、流石にまずいと担任の先生に思われた様で授業の最後に”もっと生徒に余裕のあるクラスに変更した方がいい”と言われて来週から別のクラスに移動となった。
うちのクラス、今週アルファベットの発音とかやってたんだけど、ここより易しいクラスって何だろう。。
知合いの中級レベルに在籍している日本人からは、中級レベルは日本人交換留学生が多いと聞いた。
その知合い曰く、この大学には日本人が13人生徒として在籍していてそのほとんどが交換留学生であるそうだ。
結構いるなと思っていたら、私も早速みかけた。
日本人らしき雰囲気の集団がおにぎりと日本式弁当を校内で食べているのを遠目から発見、遠目からでも分かり易かったが確かに通り過ぎる時にばっちり日本語話しているのが聞こえた。
ようやく大学始まったなーと思ったら子供達の幼稚園からは秋のヴァカンス(Vacances de la Toussaint)の学童の申込の案内が来ている。
9月始まったと思ったらもう10月だし、秋のヴァカンスなんて終わったらもうクリスマスなんて目の前である。
時間が過ぎるのが早すぎる。
とあるランチ時、隣に座ってた学生の背中激写。