1957年 パリ
クリスチャン ディオールの死により、21歳のイブ は
ディオールのチーフデザイナーに就任する。
・
ファッションデザイナー イブ サン-ローランの半生を描いた作品。
自信家で、繊細で神経質で同性愛者って
ある意味 典型的な芸術家のイメージですね。
ピエール・ニネがこの役どころにピッタリハマってました。
才能ある青年が、既存の概念を覆すデザインで得た名声と
プレッシャーや嫉妬から酒と薬に溺れる様は
ヘンドリクスやジャコ、モーツァルトのような
パンクそのもの。
デザインの誕生秘話的なシーンはほとんどなく
彼を支えてきたピエールとの関係が軸となって展開する
悲喜こもごもが、人間臭くていいです。
BGMもモードの変遷に沿うように変化していくのが
マイルズ・デイビスのようで面白かったです。
・
「いいもの」じゃなく
「新しいもの」を生み出すのは
本当に大変だと思います。
その勇気と美しさに敬意と賞賛をこめて
”いいね”です。
・
平日の昼とはいえ
お客さんの9割以上女の人っていうのは
今まで見たことなかったなあ。