ミクロ経済学を学ぶ上で私も助かった考え方は「限界概念」「需要と供給」「弾力性」という三つの考え方です。
・限界概念
「追加的な変化」に注目するもので、限界効用(1単位増えることで得る「満足度」の増加)や限界費用(1単位増産する追加コスト)が代表例です。
例えば、ドリンクの新商品を投入するとき、消費者が「もう一杯ほしい」と感じる限界効用と企業の限界費用が価格設定の判断基準になります。
・需要と供給
価格が上がれば需要は減り、供給は増えるという基本法則です。
例えば、ガソリン価格の高騰に伴う消費者の節約行動や電力需給の調整など、日常のニュースの背景にある仕組みを理解できます。
・弾力性
価格が変わったときに需要がどれほど変化するかを示します。
たばこ税の増税では、需要の価格弾力性を考慮して税収と健康政策が設計されています。
インターネットサービスのサブスクリプション料金改定でも重要な指標です。
これらを理解するだけで、社会の動きや企業の戦略を「なんとなく」ではなく論理的に読み解く力が身についたような気がします。
参考文献
・Mankiw, N. G. (2022). Principles of Economics (9th ed.). Cengage Learning. [邦訳:マンキュー, N. G.(足立英之ほか訳)(2022).『マンキュー入門経済学』東洋経済新報社]
・Varian, H. R. (2014). Intermediate Microeconomics: A Modern Approach (9th ed.). W. W. Norton.