ミクロ経済学の基礎理論の体系 | ソリューションのおぼえがき

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ミクロ経済学とは経済学の中でも「個々の経済主体がどのように意思決定し、相互作用するか」を解明する学問です。

家計の消費や企業の生産、市場全体の価格形成から政策評価までを扱う、経済学の中核をなす分野といえます。

理解を助けるために、大きく4つの柱に整理してみようと思います。

 

①消費者理論

家計は限られた所得の中で効用(満足度)を最大化しようとします。

限界効用、無差別曲線、予算制約線といった分析ツールは、実際の購買行動を理解するうえで有効です。

例えば電気代の値上げに応じてエアコン使用を控えるといった行動は典型例です。

 

②生産者理論

企業は与えられた技術と資源でコストを最小化し、利潤を最大化するように生産量を決定します。

工場の最適規模や価格設定、物流効率の改善などもこの枠組みで説明できます。

 

③市場均衡理論

需要曲線と供給曲線の交点で価格と取引量が決まる仕組みを分析します。

部分均衡分析に加え、ワルラスが体系化した一般均衡分析では、複数市場の同時調整を理論化します。

 

④厚生経済学

市場が効率的か、公平かを評価する理論です。

パレート効率、外部性、公共財の分析などが中心です。

 

 

日本では電力自由化後のスポット市場で、需要と供給に基づく価格決定が注目されました。

家庭が電力プランを選ぶ行動も消費者理論の応用例です。

 

ミクロ経済学の体系を理解することで、日常の意思決定から産業構造、公共政策まで、現実世界を合理的に説明できます。

 

 

ミクロ経済学を学ぶための教科書

・Mankiw, N. G. (2022). Principles of Economics (9th ed.). Cengage Learning. [邦訳:マンキュー, N. G.(足立英之ほか訳)(2022).『マンキュー入門経済学』東洋経済新報社]

・Varian, H. R. (2014). Intermediate Microeconomics: A Modern Approach (9th ed.). W. W. Norton.

・神取道宏 (2021). 『ミクロ経済学の力(第2版)』日本評論社. (私はおすすめです。)

・伊藤元重 (2018). 『ミクロ経済学 第3版』日本評論社.