機会を捉えるベンチャー企業 | ソリューションのおぼえがき

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正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

Shane, S., & Venkataraman, S.(2000)は、起業研究を「個人と機会の交差点」として再定義しました。

それまでの研究は「誰が起業するか」という個人特性に偏りがちでしたが、彼らは「どのような機会が存在し、それを誰が活用できるのか」を問いの中心に据えました。

 

理論の枠組みは3点に整理されます。

①機会の源泉:技術革新、制度変化、需要シフトなどが新しい市場を生む。

②発見・創造のプロセス:起業家は環境を観察し、仮説検証を繰り返して機会を形にする。

③誰が活用するか:資源、知識、ネットワークを持つ者が機会を実現できる。

 

SmartHRは「社会保険制度の電子化」という制度変化を機会と捉えて、クラウド人事労務市場を切り開きました。

ラクスルは「遊休資源の活用」という機会に着目し、両面市場を成立させました。

宇宙ベンチャーのispaceなどは「月面探査」という科学技術と国際協力の潮流を機会として捉えています。

 

この考え方は、単に「起業家の能力」だけでなく、「社会的・制度的文脈」を重視する点で活用の範囲も広いのではないでしょうか。

 

Shane, S., & Venkataraman, S. (2000). The Promise of Entrepreneurship as a Field of Research. Academy of Management Review, 25(1), 217–226.