健康機器メーカーのタニタは、体重計や体脂肪計などの販売だけでなく、「健康プログラム」や「社員食堂の監修」など、周辺サービスを展開しています。
これは、補完財(Complementary Goods)の戦略的活用と考えることができます。
体重計だけを売るのではなく、食事・運動・健康指導など、利用者が結果を実感できる「行動の仕組み」まで含めて設計することで、単価の高いサービスを売る機会を創出しています。
また、タニタ食堂などの事業は、同社製品のブランド価値を高め、「体重計=タニタ」という認識を広げる役割も果たしています。
これは、補完財の提供によって主力商品の価値を間接的に高める戦略です。
このように、製品単体ではなく「使われ方」を設計することで、売上も継続性も拡大する。
まさに、経済学の視点から見たスマートな成長戦略といえるでしょう。
参考文献:
・谷田大輔『タニタはこうして世界一になった』(講談社)
・株式会社タニタ「事業案内資料」