「自己効力感≒自信」はどのようにして高めることができるのでしょうか。
①遂行行動の達成:あることについて、自分の力でやり遂げたという経験のことです。もっとも自己効力感の形成に強い影響を及ぼすことがわかっています。特に客観的なうまくいった・うまくいかなかった経験よりも、本人が自力でやり遂げたという実感を持つことが重要だといわれています。
②代理的経験:自分では直接経験をしなくても自己効力感を高めることは可能です。他者の体験を見聞きして学ぶことができます。このことを代理的経験(モデリング)といいます。自分と似たような立場の他者の成功体験を見聞きすることによって、自分事のように感じ取られて自信をつけることができます。
③言語的説得:ある行動に対して他者から繰り返し認められたり励まされたりすると、その行動についての自己効力感は高まるといわれています。例えば「字がきれいだね」と言われ続けると、より字をうまく書こうと努力して、さらに上達して、自己効力感が上がります。
④情動的喚起:身体や心の中で起きた変化を体験することによっても自己効力感は形成されます。私もよく経験しますが、スピーチなどで聴衆から嘲笑を受けたりしたときに、ドキドキして足が震えたり、冷や汗をかき恥ずかしさを感じたりします。このような経験をすると、人前で話すことへの自己効力感は低下します。