BtoBビジネス,BtoCビジネスといった業種業態にあった分析指標 | ソリューションのおぼえがき

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管理会計には様々な手法が存在しますが、業種業態によって適切な分析軸や指標は大きく異なります。

 

「 BtoBビジネスかBtoCビジネスなのか?」

セグメント別損益分析は一般的な管理会計の手法です。

「顧客」「商品」「地域」「販路」など、セグメントの種類は様々で、業種業態によって着目すべきセグメントも変わります。

 

例えば、顧客セグメントについて考えてみます。顧客別損益分析は、BtoCの企業ではあまり効果がありませんが、BtoBの場合は重要指標になる場合があります。

なぜなら、BtoCの場合は顧客数が非常に多いために、売上高を構成している顧客の割合を分析し顧客別に損益を算出したところでさほど意味がありません。

一方、BtoBだと売上高の大部分が上位数社の顧客によって構成され、その上位数社の損益管理が企業のキモになるような場合があります。

 

また、売上高の大きな顧客には接待交際費がかかっていた・・・、値上げやリベートなどの要求が多かった・・・。などといった売上貢献はしているものの、利益貢献は関与していなかったなどといったこともわかってきます。