統計的な調査では、調べたい対象全体からなる集団のことを母集団(population)と呼びます。
例えば、日本人の生産者人口の意識調査を行う場合は、「日本人の生産者人口全体」が母集団になります。
また、大阪府の高校生の意識調査を行う場合は、「大阪府の高校生全体」が母集団となります。
母集団全体を調査する場合を全数調査といい、国勢調査などがその例として挙げられます。
しかし、全数調査は通常多くの労力や時間、費用を必要とするために、実施は困難と言われています。
このような場合、母集団からその一部だけを抽出した標本(sample)や標本集団を分析して、母集団についての推測をする、ということが行われます。
このことを統計的推測と呼びます。