人は満足なものを選択するのでしょうか?
それとも、最適なものを選択するのでしょうか?
H.A.サイモンが提唱した「限定された合理性」の考えをもとにして、意思決定のプロセスを考えます。
サイモンは意思決定のプロセスは①~⑥のようになっていると考えました。
①問題の認識
↓
②代替案の探索(←情報収集能力の限界)
↓
③代替案の評価(←計算能力の限界)
↓
④代替案の選択(➡満足化原理)
↓
⑤実行
↓
⑥フィードバック(①に戻る)
限定された合理性は、「②代替案の探索」と「③代替案の評価」の段階で働いています。
限定された合理性の中、人間は「満足化モデル」に基づいて意思決定をしているとサイモンは考えました。
今までは利潤が最大化となるものを選択するはず、とする「最適化モデル」で考えていました。
そこへ「満足」というあいまいな基準を入れることで、様々な事象の解決策を考えることができようになりました。