長期安全性分析とは、財務諸表分析のうちの安全性分析の一つです。
貸借対照表から長期の安全性を測定する指標をご紹介します。
・固定比率(%)=(固定資産/株主資本)×100
・固定長期適合率(%)=(固定資産/株主資本+固定負債)×100
固定比率は100%を越えていることが多いようですので、
その場合、必ず、固定長期適合率を計算し、100%を越えていないことを確認しましょう。
これが100%を越えている場合は、まずは危険と判断することができます。
その場合の対策として考えられるのは、
・不要と思われる長期保有の有価証券を売却する。(借入金を返済できる)
・遊休資産がないか確認する。よくあるのは、使っていない土地や倉庫などです。(売却や活用を検討する)
・短期借入金を長期借入金に借り換えする。
・新規株式の発行や社債の発行を行う。
などです。
分子を圧縮するか、分母を増やすという改善提案を考えればわかりやすいと思います。