モチベーションの理論にX理論・Y理論という考え方があります。
ダグラス・マグレガーが提唱した人間観に基づく理論のことです。
彼は、人間には2種類の人間観があると考えました。
X理論:本来怠け者(低次の欲求段階)→アメとムチによる管理
Y理論:本来働き者(高次の欲求段階)→目標による管理
マズローの5段階欲求説から派生した理論として、発展しました。
低次の欲求段階・・・生理的欲求・安全の欲求
高次の欲求段階・・・社会的欲求・自我の欲求・自己実現の欲求
すでにその当時から、高次の欲求段階にある労働者に対し、昔からの上意下達の命令による管理では成果が上がらないことを指摘したと言えるでしょう。
同時に、貧困状況が改善していない発展途上国などでは、根源的な欲求を満たす環境にしていかなければ、Y理論に基づく高いレベルの経営が出来ないということも指摘しているようです。