行動科学の理論から 頼むから、正しくあってほしいと思う・・・。 | ソリューションのおぼえがき

ソリューションのおぼえがき

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正解なき、現状の事業・組織・個人と向き合って、
ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

自分の選択は「間違いだ」と気づいていても、「正しいものであって欲しい」という思い込みのことを


「コンコルドの誤謬(ごびゅう)」ということがあります。


イギリス・フランス政府共同の超音速旅客機「コンコルド」開発計画の話からきています。

2003年に全機が退役となっているようです。

コンコルドの開発について、1960年代から開発が始まったようです。


実は、開発段階から既に赤字になる事がわかっていたそうなのです。


ところが開発が進んでいくうちに、投資額が巨額に上った為、もったいないと後に引けなくなりました。

撤退を考えることができなくなり、開発を前に進め続けるしか考えられなくなったそうです。


最終的に両国の国内航空会社向けに16機製造されたただけで、わずか7年で生産が終了となったそうです。

 

そうだったんだ。


当時かっこいいなと思っていたジェット機でした。


たとえば、値上がりを見込んで、ある会社の株を保有しているとしましょう。


ところが予想に反してその株はじりじりと値段を下げ続けています・・・。

しかし、損切りをする事ができず、塩漬け状態になってしまっている・・・。


途中でこうすることが正しいと分かっていても、既に支払ってしまった費用の事が頭の片隅にあり、その行動の軌道修正ができなかったり、やめる事ができなかったりする行動の習性ってありますよね。