「プロフェッショナル・マネジャー」の秘密について考えてみることにします。
不思議なことに世の中には、
どんな部署でもどんな役割でも成果をしっかり出すマネジャーがいます。
そして、メンバーからも評価が高いマネジャーです。
どうしてどんな環境でも業績を上げ続けられるのか?
そういう方が2名ほどいらっしゃったので、一度真剣に秘密を聞いてみることにしました。
「迷ったり悩んだりしている余裕も時間なんかないよ。とにかくやってみて、だめだったらやり直す。よかったら突き進む。ただそれだけ。」
「特に何か管理の知識やテクニックがあったわけではないよ。」
「ただ、どんな仕事でも、現状をよく見て、自分なりに考えて、決めたらとにかく実行して、結果がどうだったかをよく反省して次に活かす。この繰り返ししかしてないよ。」
「自分がやるにしても、メンバーがやるにしても、この基本は変わらない気がするなあ。」
「私はメンバーがこの基本に忠実に仕事をできるよう助けたり、やりやすい環境をつくって徹底しているだけかもな。」
と極めて謙虚で、そっけない話しぶりです。
お酒も入っていろいろ話を伺うことができました。よくよく聞いてみると二人には共通している行動原則がありました。
少しお勉強的にまとめてみますが、それは、
(1)どんなときでも、現状・顧客をしっかり見ている
(2)仮説-実行-検証 を徹底する
(3)仕事のおもしろさは、この 仮説-実行-検証 のプロセスの中にしかないと信じている
(4)これらのことをメンバーと共有する
(5)メンバーのやりやすい環境を整える
(6)ひたすら実行・試行錯誤する
(7)結果よりもプロセスが大切と考える。しかも「やり方」よりも、「何を、なぜ」するのかをはっきりさせている
といったことかもしれないと自分なりに整理しました。
マネジャーとは「メンバーに影響を与えて、メンバーを通して、目標達成の確率を高める人」のことだと思います。
今現在、自分がマネジャーであること自体の影響力はまったくないのです。
メンバーの可能性を信頼して、そのエネルギーを束ねて定めた目標に集中させることが重要なのでしょう。
プロフェッショナル・マネジャーであるための条件は、これらのことを信じてやりきることしかないのでしょうね。