ある学者が中小企業の社長について、以下のような性質があると述べています。
ご自分にどの程度当てはまるか、確かめてみてください。
・他人から好かれたい、賞賛してほしいと思っており、それにかかわらず自己を批判する傾向にある
・弱みを持っているときでも、それを普段は克服することができる
・外見的には規律正しく自制的だが、内心ではくよくよしたり不安になる傾向がある
・正しい判断や正しい行動をしたのかどうか真剣な疑問を持つときがある
・ある程度の変化や多様性を好み、制約や限界に直面したときには不満を抱く
・独自の考えを持っていることを誇りに思い、十分な根拠もない他人の意見を聞き入れることはない
・他人に自分のことをさらけ出しすぎるのも賢明でないことにも気付いている
・外向的・社交的で愛想がよいときもあるが、その一方で内向的で用心深く遠慮がちなときもある
・願望にはやや非現実的な傾向のものもある
いかがですか?
かなりの項目が当てはまったのではないでしょうか。
実はこれ、アメリカの心理学者が作ったテストだそうです。
学生たちに自分がこの作文にどの程度当てはまるかを
0(まったく異なる)から5(非常に性格)で評価させたところ、
その時の平均点は4.26だったそうです。
つまり、誰もが自分をこう思っている。
これは、曖昧で一般的な性格をあらわす内容を、
自分だけに当てはまるものだと捉えてしまう心理学の現象で、バーナム効果といいます。