心理学を構成する大きな枠組みとして、以下の3つがあります。
「生物学的」…行動と心のメカニズムの基礎にあたる神経生物学に関する研究する
「認知的」…記憶・意思決定などに至るまでの心の変化の過程を研究する
「行動主義的」…外からの刺激による反応・行動を科学的に分析する
行動主義的心理学の学習理論の中で基礎となる理論が、オペラント条件付けの「強化・弱化」という考え方です。
行動は「行動後に起きた結果」によって増減します。
・行動の直後に強化子が出現し、行動が増加・維持した…強化
・行動の直後に弱化子が出現し、行動が減少した…弱化
強化子とは、行動後に出現すると、その行動の発生頻度を上げる物や出来事の事です。
本人にとってメリットのある事が、だいたい強化子になります。
反対に、弱化子は行動の発生頻度を下げる物や出来事の事です。
本人にとってデメリットのある事が、だいたい弱化子になります。
強化子か弱化子かは、その行動が増えたか減ったかで決まります。
こちらが強化子のつもりで与えていても、行動が増えなければそれは強化子ではなく、また、行動が減らなければ、弱化子ではありません。
「褒める」というのも落とし穴で、こちらが褒めているつもりでも、本人にとってメリットでなければ、行動は増えないのです。