モチベーション理論 内発的動機付け | ソリューションのおぼえがき

ソリューションのおぼえがき

中小企業を応援するために、経営者と共に元気に戦っています!


正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

心理学者E・デシ氏の「内発的動機付けの理論」についてご紹介します。

 

デシは、人がアクティブに行動する時、内発的な動機付けが不可欠であるとしています。

 

「外から動機付けられるよりも自分で自分を動機付ける方が、創造性、責任感、健康な行動、変化の持続性といった点で優れていた」という研究結果が出ています。

 

また一方で「情報の共有」が重要だと言っています。経営理念やその具体化である経営戦略の意味と方向を理解し、それを個人の業務に具体化するための情報と意味を共有したときに、初めて個人レベルで仕事の意味が明確となると考えています。

 

近年、とくに20代、30代を中心に、「あくまで自己実現のために働きたい」という風潮が強まっています。自己実現のために、自己責任のもとに仕事以外のところでも積極的に人脈をつくったり、勉強したりするような人が増えています。それが現在の業務に還元されていくとすれば、会社としてもできる限りその行動を応援して欲しいものです。

 

時代は確実に変化しています。個人のやる気を、業務の観点から見ているだけでは本当に有能な人材を確保することは困難にならざるをえません。

 

従業員に、将来を託すに足るだけの夢と専門性を高める機会を与えることが、何より重要なやる気の開発につながっていくと思われます。