「私は負けない経営にハンズオンで取り組むことができるプロです!」
お客様と向き合う時や、「君は何ができるの?」と言われた時に言うことにしている言葉です。
大勝ちする企業は、いずれ大負けする・・・。
会社はヒトで成り立っています。その従業員の人生も背負っています。だから、一緒に取り組む。経営者も一緒に・・・。
人生を背負っているということは、1年や2年で会社は廃業するわけにはいきません。急成長する会社も、いずれ失速したり、環境変化から低成長となることがあります。
起業してうまくスタートアップ、しかし会社のビジョンや方向性も定めず時流にただ乗り、ヒット商品を・・・、周囲からは時代の寵児と言われチヤホヤ。会社経営ってこんなもんか・・・。経営ってなんだか簡単だな。
ところが、ヒット商品が慣れられると、営業からも悲鳴が、モノづくりからはクレームが・・・、社長は右往左往。売上は漸減の一途・・・。その反動たるやいかばかりか・・・。
負のスパイラルに入る会社として、成長が止まる→経営者はあせる→環境や取引先や従業員のせいだと他者に責任をなすりつける→リストラ・取引先へのプレッシャー・未知数の事業開発などに取り組む→従業員はモチベーションが下がる→売上が下がり、むしろ投資額が増える→さらに間違った打ち手を売ってしまう・・・という傾向があります。
日本の企業数は小規模も含め、約350万社だと言われています。その中で、99・9%が実は中小企業だという事実をご存知でしょうか。ただし、従事している人は60%位なわけです。このことは、日本という国は企業数の大半が中小企業であるものの、大企業に勤めているヒトは40%近くいるということを意味します。
経済対策などは、あくまで大企業向けで、同時タイミングで中小企業にフォローの風が吹くわけがありません。
実際、今のアベノミクスもようやく中小企業にフォローウインドが吹いてきたのかな?という感じですから。
中小企業は自力で守り抜かないといけません。
ドラッカーさんもおっしゃっているように、企業の究極の目的は、「事業の永続的な繁栄」だということですよ。
だから、勝ち方よりも負けない戦い方を身に付けることの大切さをお伝えしたい・・・。そんな話をお客様とします。
幸いな事に、若くして会社で擬似的に組織を運営してきて、ディヴェンシブな戦いを余儀なくされたことが多く、その中でどういう風にもがいたのか?どう組織を進めたり、どうストーリーを描いてきたのか、実践してきた我流の方法を持っています。
要するに市場に取り残されないように、即ち「負けない」ために経営に取り組まなければならないと私は強く思っています。また、負けないためにどう取り組むかは究極の難題なのだといつも感じています。
大切なことは3つあると思っています。
①どのような状態なら「負け」なのかの基準を決めること (最悪のシナリオを想定しておくということです)
②どのタイミングでチェックしていくのか (定期的にチェックする必要があります)
③方向性が誤った時、どのフォーメーションで再設定するのか (指示命令の系統もそのときに想定しておく必要あり)ということです。
負けない経営のためにどう取り組むのかを考えていきたいものです。