リーダーは具体的に「何を」「どのように」マネジメントしていけばいいのでしょうか。これを体系的に考えた理論がマネジメント・コントロール理論です。
リーダーがマネジメントしていくべき領域は、「環境」「モチベーション」「ルール」「コミュニケーション」の4つに分類できます。
3つ目はルールをマネジメントするということを考えます。
組織は多くの人によって構成されています。その活動成果を高めるためには、一定のルールを定めて、メンバーをある程度コントロールする必要があります。
例えば、組織には「就業ルール」「評価ルール」「報酬ルール」など様々なルールがあります。これらのルール設定がなければ、組織活動は混乱をきたすからです。
また、リーダーがどのようなルールを運用するかは、リーダーの意図を伝えることにつながります。定められたルールの内容は、リーダー自身がそこに価値を置いていることを示しています。ルールは、リーダーからのメッセージをメンバーに伝える「メディア」の機能を果たすとも言えるのです。
このように、リーダーは組織の成果を高めるために、またメンバーとコミュニケーションするためにも、適切なルールを設定して、その運用に当たらなければなりません。リーダーには、「ルールをマネジメントする」という視点が大切になります。