社内の見える化を図る | ソリューションのおぼえがき

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正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

社内の見える化を図るとは、難しい言葉で言えば、ディスクロージャー。

 

まず、社内の経営状況について見える化を図ってみてはいかがでしょうか?

 

昔は、社内の経営情報については、オープンされることが珍しく、中小企業などでは、

・いったいうちはどれくらい売上があるのだろうか?

・儲けはどれくらい出ているのか?

・社長はいくらもらっているのか?

 

ということは、従業員にオープンになっておらず、分からないところも多かったと思います。

 

昨今では、低成長時代ですので成熟業界や衰退業界も多く、会社も今年は利益出たけれど、来年は出るかなあ、とか言われるような時代です。

・そんな都合の良い情報は出せても、なぜわざわざ自社の悪い情報を出さないといけないのか?

・愛想尽かして従業員が辞めてしまうのではないか?

・わざわざ、会社の恥部をさらしているようでいやだ。

・競合から、あらぬ噂を流されたりしてしまうのではないか?

などと思い描いてしまう・・・。そうおっしゃられる経営者の方が多いのも事実です。

 

しかし、経営者にとって従業員を信用したいものです。現状の経営状況をオープンにして伝えるということは、勇気のいることだけど、答えがない世の中でみんなの知恵や工夫などの力で乗り切っていきたいというメッセージを発すればよいのだと思います。

 

状況が良い時は、みんなのおかげでこれだけの利益が出たからこれだけ従業員に還元できます。という風にモチベーションを高めるために使うことができます。また苦戦を強いられているときなどは、「自分たちの会社」がピンチに立たされている。社長は自分たちのために私財を投げ打って、銀行と戦ってくれている。みんなの会社、一人一人の役割と踏ん張りでもうひと頑張りをしてほしい・・・などなど、従業員の方もみなさんも同じ危機感を持つことができたり、意気に感じてくれることで自主的に対策などを立ててくれたり頑張ってくれることと思います。

 

もう一つの見える化は業務マニュアルの見える化を図りたいものです。

 

中小企業でも個々の業務については個人に付いている事が多いために、いざ他の人がしなくてはならなくなったとき、手順がわからない・資料が無くてできないなどの理由でパニックになることが多いです。ところが、案外他の人の業務についても、誰でもやり方さえわかればできることが多いではないですか?そこで少し面倒ですが、各部署毎で仕事マニュアルやルール表を作って張り出す。それだけでOKです。作るのに手間と時間がかかることになりますが、作った後は余計な仕事に忙殺されることがなくなります。

 

見える化を実現することにおいて、一番大切な考え方は、トップが見える化に意義を理解して、その手間を惜しまないことです。作るのに時間がかかるので、ムダに感じてはいけません。将来への投資と思ってください。トップは、こんなことわざわざやらなくても、いざというときやったらいいじゃないか!という方が多いです。それでは全く動かないということを理解してください。

 

仏作って魂入れずです。ぜひ、あなたの会社で経営と業務の見える化を実現してください。